もはやトリックアート作品といっても過言ではないくらい「まぎらわしい図」が、ツイッター上で話題になっている。

どこかの駅の構内のようだ。途中で道が分岐していて、正面には改札口がある......と思いきや。改札の右下にはこう書かれている。

「計画中のイメージです」

しかし写真で見ると、図の大きさといい遠近感といい、そこに改札があるようにしか見えない。何も知らずに通りかかったら、間違えて壁に向かって歩き出してしまいそう。歩きスマホなどしていようものなら、全然気づかず突っ込んでいってしまうかもしれない。

広島県広島市在住の会社員・ふがじん(@fugajin)さんが2023年1月29日に投稿した紛らわしい「改札口」には、ツイッター上でこんな声が寄せられている。

「終電前に突っ込んでく人いそう」
「写真だとしばらく気づかなかったですw」
「酔ってたらぶつかるわw」

Jタウンネット記者は2月2日、投稿についてふがじんさんに話を聞いた。

何人も間違えていた

ふがじんさんが幻の「改札口」を発見したのは29日。場所はJR広島駅地下通路、閉鎖されている地下道南改札口の周辺だ。

JR西日本が1月20日に公開したプレスリリースによると、同改札口は2020年9月から広島駅ビル建替工事に伴って閉鎖されていた。2023年3月18日に全IC専用改札としてリニューアル開業することが決定しているとのことだ。

その情報を聞いたふがじんさんが、現状はどうなっているのか確認しに行ったところ、話題のイメージ図を発見したという。

ふがじんさんによると、既に閉鎖されて数年が経っている場所のため、通勤通学で日常的に使う人は間違えて通り抜けようとはしないとのこと。

ただ週末などには、普段あまり駅を使わないと思われる人が目の前まで行ってから気づく、という場面を短時間のうちに複数回目撃したそうだ。

「駅ビルの建て替えで地上の通路は狭いこともあり、ここの改札口が復活すると個人的には大変便利だと思ってます。なので様子を見に行ったら、予想よりはるか上を行くリアルなイメージ図があったので嬉しくて写真を撮ってたら、横で何人も間違えるのでリアルすぎるのも考え物だと思いました」(ふがじんさん)

広島駅を利用する機会がある読者の皆さんは、くれぐれも壁に激突しないように注意してほしい。