アグレッシブなプレーと親しみやすいキャラで、日本でも愛されている鄭大世(チョン・テセ)/[c]2011「TESE」製作委員会

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Jリーグ・川崎フロンターレのストライカーとして活躍し、2010年には韓国籍ながら北朝鮮代表としてW杯南アフリカ大会に出場。ブラジル戦ではアシストを記録するなど、獅子奮迅の働きを見せ、現在はドイツ・ブンデスリーガ2部のVfLボーフムに所属するプロサッカー選手の鄭大世(チョン・テセ)。異色の経歴を持つ彼の姿を世界6ヶ国、撮影期間1000日にわたって追ったドキュメンタリー『TESE』が、11月26日(土)よりTOHOシネマズ川崎にて先行公開されている。

【写真】ピッチの上では見られない素顔も披露している

在日コリアン3世として日本で生まれ育ち、朝鮮大学校蹴球部を経て、2006年に川崎フロンターレに入団した鄭大世。持ち前の体の強さを生かしてアグレッシブにゴールを狙うストライカーとして、Jリーグで存在感を発揮し、在日サッカー選手としては異例の主力として北朝鮮代表で活躍。ピッチ外では明るくひょうきんな性格から、日本でも多くのサポーターに愛されてきた。

しかし、本作ではそんな彼が、「韓国に行っても、ウリナラ(北朝鮮)に行っても日本人扱い。じゃあ日本で暮らしているからって、日本人扱いでもないし。故郷はいっぱいあるけど、自分にはホームがない」と、静かに語る姿が写される。韓国籍の父親と朝鮮籍の母親の間に生まれた鄭大世は、国籍は韓国ながら、朝鮮学校で教育を受けてきたため、自身の祖国を北朝鮮としている。複雑な境遇で“北朝鮮代表”を選んだその心境とはいったいどのようなものなのだろうか?

約3年半にわたって密着取材を敢行し、日本・韓国・南アフリカ・ドイツ・北朝鮮という世界6ヶ国で撮影された本作。サッカー選手として、そして何より人間味あふれる一人の若者として、国を越えて人々を魅了する鄭大世の姿が描かれる。サッカーファンならずとも必見のドキュメンタリーと言えるだろう。【トライワークス】

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