韓国のMZ世代が中国ブランドを選ぶ理由―中国メディア

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2026年5月29日、中国メディアの環球時報は「タピオカミルクティーや化粧品から新エネルギー車まで、中国ブランドが韓国のMZ世代(1981年から2010年生まれのミレニアル世代とZ世代)の購買力を幅広く獲得している」として、韓国の若者が過去の偏見にとらわれず、中国ブランドを選択する現状を取材した。

記事は初めにソウル市江南区や龍山区などでお茶などの中国ブランド製品を扱う店舗前に頻繁に長蛇の列ができていることや、これらの中国系店舗のインテリアデザインや装飾を体験し、「中国的センス」というハッシュタグを付けてティックトックやインスタグラムなどのSNSを通じてシェアする若者が増加していること、化粧品やお茶、ハイテク家電などだけでなく、7万ウォン(約7000円)の中国製エレキギターのレビューが注目を集めていることなどを紹介した。その中で自宅の除湿器やデジタル製品を購入する際、すべて中国製を選択した韓国人大学生を取材したところ、「韓国製で購入すると200万ウォン(約20万円)以上かかるが、中国製は約80万ウォン(約8万円)でそろえることができる」との回答があったことから、「製品の原産国はもはや重要な考慮事項ではなく、性能と価格のバランスが決め手となっている」と指摘した。

続けて「韓国市場における中国ブランドの影響力拡大は、中国の製造業全体の高度化と密接に関係している。中国の主要輸出品目は衣料品のような労働集約型の製品から新エネルギー車のような技術集約型へと変化している。中国の25年の機械・電子製品の輸出額は輸出総額の約60%に当たる2兆1300億ドル(約340兆円)に達した。また、中国の電気自動車(EV)大手・BYDの韓国市場における販売台数は25年は10位だったが、26年1〜4月はテスラ、BMW、メルセデス・ベンツに次ぐ4位に入った。韓国で中国製家電・電子製品に対する認識が大きく変化している」と指摘した。BYD

さらに記事は、韓国関税庁のデータで、25年上半期に韓国が海外から直接購入した品目約9143万点のうち、中国製品が77%を占め、7083万点に達したことを紹介し、「近年の越境ECの急速な発展や若い世代の消費者意識の変化が中国ブランドの影響力拡大の原動力となっている」と指摘した。

記事は最後に専門家の見解を紹介した。檀国大学経営学部のチョン・ヨンスン教授は「ビザ免除政策と体験型消費の台頭により、韓国の消費者の中国製品に対する認識が変化し、中国ブランドが韓国市場で成功しやすくなっている」と述べた。仁川大学消費者学科のイ・ヨンエ教授は「韓国の20代から30代の若者は消費において個人的な体験を重視し、従来の意見に影響されにくい」と述べた。全北大学社会学科のソル・ドンフン教授は「越境消費と文化交流の深化に伴い、中国への偏見は徐々に払拭され始めた。単なる商取引の域を超え、若者の認識まで変えつつある」と述べた。

北京師範大学一帯一路構想学部の万竽(ワン・ジョー)教授は、「若年世代の消費者の購買需要が『機能消費』から『価値消費』へとシフトしている現在、製品が喚起する感情的な共鳴や社会的属性が消費者の意思決定にとって重要になっている。近年台頭してきた中国のブランドの中には、『中国的な美意識』を創造することで、ソーシャルメディアへの投稿や個性を求める消費者の欲求を満たしている物もある」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)