4ドア4シーターとしての高い実用性と、全席で上質な体験を提供するラグジュアリーな空間に仕上がっています

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新型「ルーチェ」の原点!? V12を積んだ初の4ドア4シーター

 フェラーリは2026年5月26日、ブランド初となる新型BEV「ルーチェ」を世界初公開し、自動車界に大きな衝撃を与えました。一気に電動化の未来へと舵を切ったかのように見える跳ね馬ですが、その“もうひとつの選択肢”として改めて注目したいのは、4ドアモデル「プロサングエ(Purosangue)」です。

 イタリア語で「純血」「サラブレッド」を意味するプロサングエは、フェラーリ初の4ドア4シーターGTです。フェラーリ自身はこれを「FUV(Ferrari Utility Vehicle)」と位置づけており、「SUV」とは呼びません。2022年9月13日にワールドプレミアを迎え、日本では同年11月8日に京都・仁和寺で初披露されました。

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 Purosangueの車名をめぐっては、フェラーリがイタリアのアンチ・ドーピング慈善団体「プロサングエ財団」との商標争いに発展した経緯があり、話題を呼びました。フェラーリはブランド価値を守るため、プロサングエの生産台数を年間総生産の20%以内に制限する方針を示しており、希少性の高いモデルとなっています。

 エクステリアはロングノーズのフロントと、スポーティに低く構えたルーフラインが特徴的なGTフォルムです。フェラーリの伝統的なスポーツカーと同様のプロポーションを維持しながら、リアに観音開き式の4枚ドアを備えています。

 後席ドアはBピラーに蝶番を持つリアヒンジ式で、乗降性を高める工夫が施されています。

 ボディサイズは全長4973mm×全幅2028mm×全高1589mm、ホイールベース3018mm、車両重量2033kg。4ドア4シーターとしての実用性を持ちながら、前後重量配分49:51という理想的なバランスを実現しています。

 心臓部には、エンツォ・フェラーリ以来のF140系を発展させた6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジン(F140IA型)を搭載。最高出力725ps・最大トルク716Nmを発揮し、8速DCTとAWDの組み合わせで0-100km/h加速は3.3秒、最高速度310km/hという驚異的なパフォーマンスを誇ります。

 駆動システムはフロントアクスルにトルクベクタリング機構を備えた4WDに加え、独立4輪操舵(4WS)を採用。アクティブサスペンションとSSC8.0による緻密な制御が2トンを超える車重を感じさせないダイナミクスを実現しています。フェラーリ自身が「アクティブサスペンションが完成したからこそプロサングエを世に出せた」と語るほど、このシステムが車両の核です。

 先進安全装備としてACC、自動緊急ブレーキ、レーンキープアシスト、ブラインドスポット検知などを標準装備しています。

 インテリアはフル液晶のデジタルコクピットを中心に、ドライバーと助手席それぞれに独立したデジタルディスプレイを配置。後席には個別調整可能なシートや快適装備が用意され、全席で上質な体験を提供します。

 ルーフは標準のカーボン製に加え、電気に反応して透過率が変わるエレクトロクロミックガラスルーフをオプションで選択可能です。

 プロサングエはモノグレード展開で、価格(消費税込)は4760万円となっています。

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 V12自然吸気の鼓動を4人で共有できるフェラーリ初の4ドア4シーター、プロサングエ。フェラーリが「SUV」という言葉を使わないことに、このモデルの哲学が凝縮されています。