【漫画】本編を読む

『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』は、漫画家・イラストレーターの雪のヤドカリさん(@yukinohotel)の、シュールな笑いセンスを浴びられる4コマ漫画だ。

 週刊誌の記者に不倫疑惑で突撃取材された芸能人。「取材は事務所通してください」と、「お決まり」の文句で逃げてしまう。

 記者は一応、言われた通りに事務所に電話して聞いてみることに。

 すると事務所の対応は「お決まり」ではなく……という展開。

 他には道端で裸にコートという変態おじさんに出会ってしまった若い女性。悲鳴を聞きつけ、すぐに警察官が駆けつける。「どうしました!?」「露出狂です!! 多分!」「多分?」。

 なぜか露出狂と確定しない女性。その理由は……。

 内閣支持率の低下に悩む総理大臣の話もいい。「友達同士で話す程度の、身近な困りごと」を聞きつけ、総理大臣がそのお悩み解決のための法案を通したら、支持率アップ。果たしてその法案とは……。

 はたまた「店長とバイトの、一瞬遅れて意味が分かると怖い会話」の1作も、ラストのコマの余韻がいい。特に店長の顔。セリフがないのもいい。

 日常でありそうな「お決まり」の展開を、「お決まり」では終わらせない。思いがけないオチのある秀逸な4コマたち、ぜひ読んで頂きたい話ばかりだ。

文=雨野裾