慶應や青学のママはバーキンが普通? 名門校のドレスコードより重い「新しいママ格差」とは【中学受験】
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慶應・青学は「バーキン持ちのママ」ばかりなのか?
確かに、中には本当に持っているママもいます。あるママは、自身が幼稚舎から慶應育ちという、いわゆる「実家が超太い」タイプ。わが子の幼稚舎受験は残念ながら不合格だったものの、他の私立小学校へ進学させ、SAPIX経由で無事に慶應普通部へとリベンジ合格を果たしました。
しかし、そんなママは極めて例外。
実際は普通の会社員家庭が大半です。だからこそ、たまに「バーキン持ちのママ」を見かけるとインパクトが強過ぎて、目撃情報が都市伝説として拡散されていくわけです。
私自身、ヴァンクリーフのネックレスをつけたママに遭遇した時は驚いて、思わず友人に「さっき会った慶應のママ、ヴァンクリつけてた!」とLINEしてしまいました。
こうして「名門校ママ=ハイブランド」といううわさが作られていきます。
雙葉・白百合・男子御三家……名門校のドレスコード
ブランド品は持たなくても、名門私立校には保護者会の「ドレスコード」が存在するケースがあります。学校が指定するわけではなく、暗黙の了解で作られていくコードです。2人のお子さんを中学受験させたママは、こう語ります。
「長男が通う男子御三家は、ママたちの服装もバラバラ。スニーカーにカジュアルなワンピースの人もいれば、私は仕事用のグレゴリーのリュックを背負って行っていました。
ところが、長女が女子校に入学したら、周りのママたちがみんな非の打ち所がない『ちゃんとした服装』で……。ひえ〜っとなって、クローゼットの奥からキタムラの紺のハンドバッグを引っ張り出しました。『キタムラ』って言う時点で世代がバレそうですけど(笑)」
また、娘たちを別の女子校に通わせるママは、学校ごとのカラーをこう分析します。
「雙葉は『清潔でちゃんとしていればOK』という雰囲気ですが、白百合は『紺のワンピースかツーピース』が絶対ですね。白百合は小学校からの内部進学組がいるので、そこのドレスコードが中学以降も続いているんだと思います。
こういう格式高い学校に、たまにブランド大好きなママが全身ハイブランドの派手な服装で来ることがありますが、ものすごくひんしゅくを買っていますよ」
ホテルで高級ランチ? ママ友お茶会のリアル
では、そういった名門校のママ友同士のお茶会やランチ会は、やはり高級ホテルのラウンジや三ツ星レストランなのでしょうか?「全然そんなことないですよ。普通にスターバックスやタリーズに入ります。ランチ会も、高くても3000円前後。特に小学校から通わせているママたちは、日常的にお茶やランチをしているので、1回あたりの出費は賢く抑えています」(青学中等部のママ)
お金よりも、むしろシビアなのが「時間の格差」です。
「お金の差より時間の差ですよね。帰国子女のママたちは専業主婦が多いから、時間の感覚が違うんです。ドリンクバーがあるお店で何時間もおしゃべりを楽しんでいますが、こっちは働いているからそうはいきません」(頌栄のママ)
共学の付属校に子どもを通わせるあるワーママは、入学当初に大企業勤務のサバサバしたママと仲良くなりました。しかし、そのママはある時期から、専業主婦グループと頻繁にお茶をするようになったそうです。
「気になって探りを入れたら、どうやら彼女、会社で左遷されたみたいなんです。急に暇になったから専業主婦たちとつるんでいたんですね。私の中堅企業なら、不要な人材は地方に飛ばされて終わりなのに、大企業はクビにせず社内ニートにさせてくれるんだ……と、別の意味で『勤務先格差』を痛感しました」(共学付属校のママ)
格差にモヤモヤし、同僚に愚痴をこぼしたところ、こんなアドバイスをされたと言います。
「そのママと仲良くしていれば、専業主婦が持っている貴重な学校の情報がとれるんじゃない?」
そう言われて、嫉妬をするのを止めたとのことでした。
「確かに、どの先生の性格がどうだとか、有益な情報をたくさん持っているんですよね(笑)」(共学付属校のママ)
現代のママ友格差は、お金よりも「時間」に移り変わっているようです。共働き家庭が増えたからこそ、その内部での「時間のゆとり格差」が切ない問題として浮き彫りになっているようです。
次回は、生徒同士の交流で発生する「予想外の費用」について見ていきましょう。この記事の執筆者:四谷 代々 プロフィール
塾の偏差値表やパンフレットには載らない、学校ごとの「カラー」や「本当の校風」を熟知する中学受験関係者。しがらみのない立場から「塾や学校が親に絶対に言わない不都合な真実」を発信する。(文:四谷 代々)
