自慢の快速を生かして重賞初制覇を狙うメランコリニスタ(撮影・石湯恒介)

写真拡大

 「葵S・G3」(30日、京都)

 日中は30度を超える日も増え、はっきりと初夏の足音が聞こえてきた。当レースは5月下旬に行われるようになった18年から、過去8年で牝馬が6勝。“夏は牝馬”の格言がぴたりと当てはまる。憂鬱(ゆううつ)な暑さがくる前に、快速で押し切りたいのがメランコリニスタだ。

 近2走が鮮やかな逃げっぷりで2連勝。前走の1勝クラスは前半33秒5のペースを作りながら、ラストも余力たっぷりに後続を突き放した。時計を0秒5詰めただけでなく、同開催のG2フィリーズRの勝ちタイムを上回っているのも注目だろう。吉村師は「いいスピードを見せてくれています。千二、そして京都に変わるのはいいと思う」と自信を口にする。

 2カ月間の休養を経て、快速自慢が集うここを目標に。「いいタイミングで勝ってくれて、休ませることができた。成長を感じるし、状態もフレッシュです」。毛ヅヤの発色も良く、馬体の張りも上々。暑さにへこたれず、順調に調整が進んでいることがうかがえる。

 先週は2度のレコードを記録するなど、京都の馬場コンディションも依然として良好。過去10年で逃げ馬が5勝(21、22年は中京開催)しており、今年も前は簡単に止まりそうにない。「操縦性は高いので逃げにはこだわらない。それでも、前々でペースに乗れると思う」と吉村師。戦術の選択肢はあえて狭めず、スピード性能の高さにかける。