幽霊※画像はイメージ

写真拡大

 カナダ科学者たちが、古い建物に幽霊が出るとされる理由を突き止めたと主張している。アルバータ州エドモントンのマキュワン大学の新たな研究では、超低周波音(20Hz未満の周波数を持つ音波で、人間の耳には聞こえないが、しばしば物理的な振動として感じられるもの)の影響を調査し、被験者がその存在に気づいていない場合でも、それがイライラ感の増大やコルチゾール値の上昇につながる可能性があるという結論に達した。

【写真】英国のカミラ王妃が「幽霊を見た」という18世紀のスコットランドの邸宅

 「Frontiers in Behavioral Neuroscience」誌に掲載された本研究の筆頭著者であるロドニー・シュマルツ氏は、こう説明する。「超低周波音は、換気システムや交通、産業機械の近くなど、日常の環境に遍在している。多くの人々が、気づかないうちにそれにさらされている。われわれの研究結果は、たとえ短時間の曝露であっても気分を変化させ、コルチゾール値を上昇させる可能性があることを示唆しており、実生活において超低周波音が人々にどのような影響を与えるかを理解することの重要性を浮き彫りにしている」

 例えば、幽霊が出ると噂されている建物を訪れた際、気分が変わり落ち着かなくなるものの、目に見えたり耳に聞こえたりする異常なものは何も無しという状況がある。古い建物、特に老朽化した配管や換気システムが低周波の振動を発生させる地下室では、超低周波音が存在している可能性が高いという。その建物が幽霊屋敷だと聞かされていた場合、その動揺を何か超自然的なもののせいにしがちだが、実際には単に超低周波音にさらされていただけかもしれないとシュマルツ氏は指摘する。

 この研究では36名の参加者を招き、一室に並んで座らせ、心を落ち着かせる音楽か不安を煽る音楽のいずれかを聴かせた。その半数は、知らぬ間に隠されたサブウーファーから超低周波音(インフラサウンド)を浴びせられていた。参加者は自分の気分や感情を報告し、実験前後のコルチゾール値を測定するため唾液サンプルを提出した。

 研究の結果、超低周波音を用いた実験に参加した被験者のコルチゾール値は高く、また、よりイライラを感じ、音楽がより悲しく聞こえたと報告したことが明らかになった。しかし、被験者たちは自分が超低周波音にさらされていたことに気づくことはできなかった。

 シュマルツ氏は、古い建物で報告される多くの心霊現象は、幽霊よりもはるかに単純な説明が可能である、つまり検知できない超低周波音を放つきしむ配管が原因と結論づけた。「疑似科学や誤情報を研究する者として、私が特に注目するのは、超低周波音が目に見える源や聞こえる音源なしに、現実的で測定可能な反応を引き起こすという点だ。次に地下室や古い建物で何か説明のつかない違和感を覚えたときは、その原因が「安らぎを得られない霊」ではなく、振動する配管にあるかもしれないと考えてみてほしい」

(BANG Media International/よろず~ニュース)