東京地方裁判所

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 短時間・単発のアルバイト「スポットワーク」の契約を直前に破棄されたのは違法だとして、1都4県の9人が21日、仲介アプリ最大手「タイミー」(東京)に計約312万円の未払い賃金などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

 社会問題化するスポットワークの「直前キャンセル」を巡り、労働者側が組織的に仲介事業者を提訴したのは初。訴状によると、9人は2021年10月〜今年3月、同社のアプリで飲食店など計135件の求人に応募したが、就業予定日の直前に雇用者からキャンセルを通知され、交通費を含む計約102万円の賃金を得られなかったという。

 スポットワークの労働契約について、厚生労働省などは「求職者の応募時点で成立する」としている。原告側は訴状で「9人に対する契約破棄を正当化する事由はなく、直前キャンセルはいずれも違法・無効だ」と主張。「仲介のシステムを構築したタイミーには、違法なキャンセルを防止する義務を怠った責任がある」とも訴え、未払い賃金のほか、1人当たり10万〜50万円(計210万円)の慰謝料を請求した。

 提訴について、タイミーは「訴状が手元に届いた後、対応を検討したい」とコメントしている。