いつ起こるかわからない大地震。いざ災害が起こったとき、適切な判断をするためには、日頃から「防災知識」を蓄えておく必要があります。今回、国際災害レスキューナースの辻直美さんが作成した「サバイバル能力検定」で、具体的なシチュエーションを想定し、災害への備えをしておきましょう。

※ この記事は『最強版プチプラ防災』に掲載された内容を抜粋・再編集しています

【写真】倒れた家具を元に戻しているときに余震が発生する可能性も

Q1:大地震が起きたとき、「トイレ」と「玄関」どっちがより安全?

正解:玄関

自身も被災経験があり、『最強版プチプラ防災』などの著作がある防災の専門家の辻さんによると、かつては「地震のときはトイレへ逃げろ」といわれていましたが、じつはおすすめできないそう。

タンクが割れて水が噴き出たり、地震の揺れでドアがゆがんで閉じ込められるリスクもあります。

玄関は構造的に頑丈で、倒れてくる家具も少なく、窓もないことも多いので割れてケガをするリスクが低いのです。さらに外に避難もしやすいので、家の中では比較的安全な場所とされています。

Q2:家具が倒れたら「すぐに元に戻す」or「様子を見る」、どっちが正解?

答え:様子を見る

揺れが収まったからといって、地震の活動が止まった、とはかぎりません。2016年の熊本地震では、震度7の地震が起きた約28時間後に再び震度7を記録しました。

倒れた家具を元に戻しているときに、余震が発生する可能性もあります。

まずは身を守り、避難経路の確保、火の元の確認、防災リュックの準備。片付けはしばらく様子を見てからにしましょう。

Q3:料理中に大地震が起きたら「身を守る」or「コンロの火を消しに行く」、どっちを優先?

答え:身を守る

地震が起きると、あわてて火を消しに行って熱いお湯をかぶり、やけどを負うケースが多発します。

都市ガスの場合、震度5相当以上の揺れを感知すると、自動的にガスが遮断されるので火は消えます。揺れが収まるまでは、ものが落ちてこない場所で身を守るのが正解です。

Q4:がれきに閉じ込められたら「大声で助けを呼ぶ」or「壁を叩く」、どっちが正解?

答え:壁を叩く

叫び続けると、のどが潰れ、体力を消耗します。しかも声は、レスキュー隊の探知機で拾いにくいという性質があります。

“ここにいる”と知らせるためには、壁を叩くのが正解。

体力を温存するため、30分に1回程度、傘などの金属製の棒を使ってカンカンと音が響くように叩きましょう。そして、そばに人の気配がしたら、声を出して助けを求めてください。

Q5:地下街で大地震に遭遇…「一刻も早く脱出する」or「係員の誘導に従う」、どっちが正解?

答え:避難経路を知っているならすぐ脱出、知らないなら係員の誘導に従う

閉じ込められるリスクを避けるため、避難経路がわかっている場合は自己判断で速やかに避難してOK。ただし、よく知らない場所なら係員の誘導に従います。

地下街は避難経路が限定されます。狭い非常階段に人が殺到すると危険。周りの人にやみくもについていくのはやめましょう。

Q6:電車で地震が起きたとき「立っている」or「座っている」、どっちが安全?

答え:座っている

電車では座っている方が安全です。地震が起きたら飛行機の衝撃防止姿勢のように、両手で首の後ろを守りながら頭を抱えて丸くなる姿勢をとりましょう。

混雑時に立っているときに被災すると、乗客が将棋倒しになり、非常に危険です。すぐにしゃがんで、衝撃防止姿勢をとってください。

Q7:水害での避難時、「長靴」or「スニーカー」どっちが正解?

答え:スニーカー

水害時の避難はスニーカー1択! できれば革製のものを選んで。ヒモをしっかり結び、脱げないようにして避難しましょう。その際、傘などで地面を突きながら安全を確認しつつ進みます。

長靴は口が大きいので水が入って重くなり、スムーズに歩けなくなります。がれきが入ってケガをするリスクもあるので、絶対に避けましょう。

すぐ脱げるビーチサンダルは論外です。

Q8:路上で大地震にあったとき「車道」or「歩道」、どっちが比較的安全?

答え:車道

大地震が発生したら、考え方を「災害モード」にきり替えるのがポイント。交通ルールより身の安全が大切です。

歩道にいると、ブロック塀が倒れてきたり、看板、窓ガラスやエアコンの室外機などさまざまなものが落ちてくる可能性が。ものが落ちてこない車道へと移動しましょう。もちろん、クルマの往来がないことが前提です。