後半だけで2ゴール・1アシストの大活躍を見せた天野(中央)。チームに勢いをもたらした。(C)SOCCER DIGEST

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[J1百年構想リーグEAST第8節]川崎 0−5 横浜FM/3月22日/MUFGスタジアム

 川崎フロンターレに5−0で勝利した一戦。横浜F・マリノスの天野純に出番が回ってきたのは、後半スタートからだった。

「(遠野)大弥に(右足を負傷する)アクシデントが出てしまったので、苦しいリハビリを経て今プレーしていることも分かっていたので、しっかり彼の代わりができるように責任を持って入りました」

 強い想いを持ってピッチに入った天野は、1ー0で迎えた53分にネットを揺らす。ジョルディ・クルークスが左サイドから挙げたクロスに、背番号40が頭で合わせるが、川崎の三浦颯太にブロックされる。しかし、そのこぼれ球を自ら左足で押し込んだ。

 62分には、谷村海那との連係で中央から攻め上がり、ペナルティエリア手前から左足を一振り。天野の綺麗なカーブを描いたビューティフルショットは、ゴール左に突き刺さった。

 さらに、72分にユーリ・アラウージョがゴールを奪った、その6分後の右CKの場面。キッカーを務めた天野は、ジェイソン・キニョーネスにドンピシャのボールを供給し、ゴールをお膳立てした。
 
「1点目はジョルディから良いボールがきて、1発で決められたらジョルディにもアシストがついてハッピーでしたけど、決められて良かった。2点目は俺らしいゴールでした」

 53分のゴールの後、天野の目には涙があった。

「家族に不幸なことがあって、(3月18日の)水戸戦は試合に出られるメンタルではなかった」

 そう明かした34歳アタッカーは「神様は見ているというか、これを続けていきたい」と喜びも口にする。

 今季はまだスタメン出場のない天野だが、今節は途中から試合に出てチームに勢いをもたらすゲームチェンジャーの役割をしっかりこなしたと言える。

「自分の立場的にやらないといけないですし、結果を残さないといけない立場だとも思っていたので、それができて良かったです。言葉で話せるタイプではないし、若い選手も多いので、自分が背中で引っ張っていくことが一番説得力があると思う」

 天野の自らの存在価値を示す2ゴール・1アシストだった。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【動画】天野の2ゴール!