Chromeの右上にGeminiアイコンが出現、クリックするとチャット欄が出るようになります Image: Google

変わっちゃう。

多くの人が日々利用しているブラウザ「Google Chrome」について、大きな発表がありました。GoogleのAI「Gemini」が統合され、本格的なAIブラウザへと進化します。

MacやWindowsのアプリ版を最新にすると利用可能とのことですが、筆者の環境ではまだ実装を確認できていません(おそらくは順次ロールアウトで時差があると思われます)。

アップデート後、Chromeウィンドウの右上にGeminiアイコンが出現。クリックすると右側にAIチャット欄が出てきます。

何ができるようになるのか? 確認しておきましょう。

1. 複数のタブを使ったマルチタスク

ブラウジング中も常時、Geminiとやり取りできるようになります。会話はタブごとに並行して行うことができるので、マルチタスクし放題です。

複数の「AIライン」を並行して使うスタイルを取り入れているエンジニアさんなんかもいらっしゃいますが、それがChrome上でやれちゃう形です。

2. Googleエコシステムとの「超」連携

Gmail、カレンダー、YouTube、マップといったGoogleの各サービスもGeminiの力で今まで以上に活用できるように。

たとえば、「Googleドキュメントの旅程表と、Gmailに届いている予約確認メールを読み取って、旅先で会う友人に到着時刻をまとめたメールを作成・送信して」といった、複数のサービスをまたぐ面倒な作業もチャット一発でやってもらえます。

実装は少し先になるようですが、GeminiがGoogleドライブなどを自律的に参照し、よりユーザー個人に最適化された回答を行う「パーソナル・インテリジェンス」機能の実装も予定されています。

3. 「自動ブラウジング」でネットの面倒を全自動化

米国のPro/Ultraユーザーにまず実装される自動ブラウジング機能も強力そうです。複雑な手順が必要な作業をGeminiにお任せできるという感じの機能です。

ホテルや飛行機の料金を調べて比較してもらったり、面倒なフォーム記入を代行してもらったりできます。画像を認識できるので、写真から商品を探して購入までを任せる「AIショッピング」も可能となっています。

4. 「Nano Banana」で画像編集もブラウザ内で完結

Nano Bananaで開いた画像を編集しているところ
Image: Google

これどうなん?というのもありました。画像生成モデル「Nano Banana」を用いて、ブラウザで開いている画像を加工できるという機能がそれです。

見つけた画像を編集して使える!はいいんですけど、著作権とかは? OpenAIのAI動画SNS「Sora」はローンチ時には著作権侵害祭でした。最近はX上で「他者の画像もAI編集できる機能」が問題になっています。

この機能はどうなるのでしょうか?

セキュリティはどうなの?

プライバシー性が高いアクションについてはユーザーに行っていいか確認するようになっています
Image: Google

AIツールを標的にしたハッキングが懸念されるご時世であることをきちんと反映し、ChromeのGeminiには最新の防御機能が搭載されています。AI特有の脆弱性を突く攻撃を防ぐようになっているそうです。

名前は変わらないけど、中身は別物

「Google Chrome」という名前こそ変わりませんが、「単にネットを見るツール」ではなくなりますね。もはやAI秘書を内蔵したOSといった感じかもしれません。

多くのユーザーがいるChromeのAI化で、世界はより「AIありき」の方向へ進む…のでしょうか。

Source: Google, BBC

「ChatGPTアトラス」から漂う“本命AIブラウザ感”

「ChatGPTブラウザ」、プライバシー機能の活用は必須。“実用”できたもんじゃない