20歳の彼はなんと既婚者。「どうせあなたも浮気される」相手の妻の“口撃”に辟易:セックスレス・紀子さんの場合1
日本では6割の夫婦が陥るといわれるセックスレス。「略奪婚と言われれば、そうなのかも」と話すのは、紀子さん(仮名・40歳)。結婚前からややこしい状況だったという夫とのなれそめからお話していただきました。
「まさか…」結婚を真剣に考え始めた矢先に知った事実

静岡県にある某メーカーで営業事務として働く紀子さん。大学を出て、新卒で入社したばかりの頃、仕事や人間関係に悩むことが多かったそう。
そんなとき心の癒しだったのは、近所の焼き鳥屋さん。始めは安くておいしいそのお店が気に入って夕飯がてら通い詰めていたものの、次第にお店でアルバイトとして働いていた20歳の男性と恋に落ちました。紀子さんより3歳年下。仕事がないときはいつも一緒にいるほどの仲よしだったといいます。
「世の中には、一途な人と浮気をする人の2種類の人がいると思ってるんです。私は自分が一途に尽くすタイプだと思っていたので、相手にも誠実さを求めていました。けれど、あっさりだまされちゃったんですよね」
一緒にいて楽しいな、ラクだなと思えた20歳の彼。なんと既婚者だったのです。それを知らされたのは、交際から半年が経過した頃。突然のカミングアウトでした。
実家暮らしアピールから一転、妻子持ちと告白

「私は当時、会社の借り上げマンションに住んでいたんです。そこに彼が転がり込んでくる形で半同棲をしていました。着ている服の襟元がかなり汚れていることがあって、専用の洗剤を買ってきて洗ってあげたら『ありがとう。うちの母ちゃん、ズボラだから助かるなぁ』なんて言われて。家事をほめられるのなんて初めてだったので、うれしくて舞い上がってしまったこともありました。ちょいちょい実家暮らしアピールをしていて、まさか家庭を持っているなんて夢にも思いませんでした。それがある日急に『じつは…』って言われたんです」と紀子さん。
紀子さん自身、彼と結婚ができたらいいなと真剣に考えはじめた時期でもありました。ドライブ中に急に打ち明けられた衝撃の真実。しかも子どもまでいることを知り、即座に『別れましょう』と言って車を降りました。ところが、翌日、彼がケガをして家に帰ってきたのです。
「あの時期はジェットコースターに乗っているような気分でした…」と振り返る紀子さん。別れると言ったにも関わらず、紀子さんの家へと戻ってきた彼は耳から血を流すほどのケガ。びっくりして事情を聞くと、「妻に殴られた。妻側もずっと不倫をしていて辛かった。離婚することが決まった。ちゃんと目途を立てたから、一緒にいたい」と言われ、激しく動揺してしまったそう。
「私もそんなにすぐに気持ちのきり替えができるほど器用じゃありません。彼のことを好きな気持ちは残っていたし、離婚が決定事項であるならば、このまま一緒にいたいなと思ってしまったんです」
「預貯金を全額、慰謝料として支払え!」と迫られて…

じつは18歳のときに出来ちゃった婚をしていたという彼には、紀子さんと同い年の妻と2歳になる子どもがいました。日中は、近くの工場で作業員として働き、夜は居酒屋でアルバイト。
ある日、体調が悪くてアルバイトを休んで家に帰ったとき、子どもがシッターさんと二人で留守番していたことで、妻の浮気が発覚。人生に絶望しかかっていたときに、仕事で悩む紀子さんに出会い、好きになったという話を聞かされました。
「私に結婚していることを打ち明けられず、ずっと苦しんでいたと涙する彼を見ていたら責める気にはなれませんでした。もうこの辺が私の若気の至りというか、彼が平気で嘘をつく“浮気する人間”という事実にフタをしてしまったんです。『嫁が慰謝料をよこせ、じゃないと離婚しない。愛人に会わせろと騒いでいる』と言われるまま、離婚してもらうために話し合いをしに行ったんです。もう絵に描いたような修羅場でしたよ」と紀子さん。
そのとき、2歳の子どもは正妻の実家に預けられていて、大人3人だけの話し合いだったそうですが、正妻と紀子さんはつかみ合いになるほどの勢い。激しいののしり合いに発展しました。
「当時でいう“鬼ギャル”という言葉がぴったりな感じの女性でした。自分もよそに彼氏がいて、すでに再婚の約束をしてる状況で、私ばかり責め立ててくるのでつい頭にきてしまいました。子どもの親権は嫁側が強く主張。そのうえ『もし自分が不慮の事故で死んだとしても、アンタには子どもを抱っこさせない』とか言われて、『人の子なんてかわいくないし、それで結構です』って言い返したら、いきなり叩いてきて。彼が仲裁に入るみたいな変な構図のケンカでした」
正妻から告げられた慰謝料の金額と呪いの言葉

正妻は、自分の浮気は棚に上げて、愛人という立場になってしまった紀子さんに対し「預貯金を全額、慰謝料として支払え」と強い口調で迫ってきました。
紀子さんはもうしんどいからさっさと終わらせたいという一心だったといいます。慰謝料150万を支払うことで示談に。当時24歳だった紀子さんにとっては、大変な金額です。自身の結婚のためにコツコツと貯めたお金を、一気に失うことになってしまいました。
このときに、「どうせアナタもレスになって、浮気されるわ。私と同じ目にあう日が来る。覚えておきなさいよ」という、正妻から言われた呪いのような言葉が忘れられないそう。
「まぁあれだけうちに来ていたんだから、レスになるよね…と思いつつ、彼からそういう事情はまったく聞かされていなかったので、奥さん側の言い分を初めて聞いてドキっとしました」
そして、その呪いは数年後に現実となり、紀子さん自身も苦しむ羽目になるのですが、そのお話はまた次回。
