逆転優勝を狙うベレーザ、“LAST 7 GAMES”でいきなり躓く…終盤の猛攻も実らず、千葉Lに痛恨スコアレスドロー【WEリーグ】
皇后杯全日本女子サッカー選手権を制し、リーグとの2冠を目ざす3位の日テレ・東京ヴェルディベレーザだが、首位を行く三菱重工浦和レッズレディースとは、前節終了時点で勝点7差をつけられている。全試合勝利での逆転優勝へ向けて「LAST 7 GAMES.キャンペーン」をスタートさせた。
その最初の対戦相手は、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース。前節から中3日でのゲームで、前節が抜け番だったベレーザとは日程面で不利を背負う。今季途中から指揮を執る三上尚子監督は、先発メンバーを6人入れ替えてきた。
最終ラインを支えている市瀬千里は「現在は(目標に)遠く及ばない順位ですが、自分たちの上のチームとは1試合、2試合戦って逆転できる差なので、上を見て戦っています」と語る。
千葉Lは、動きの硬いベレーザにボールを握られながらも、なかなか決定機を許さない。ボールを持つ時間が少ないなかでも「優勝争いをしているベレーザを相手に失点せず、チャンスがあれば1、2点取ろうとやっていた」と市瀬。
8分、この日、ボランチの一角に入った小林ひなたが、ベレーザの横パスをカットして、そのままドリブルでゴール前へ持ち上がり、自分のタイミングで左足からシュートを放つ。だが、これはCKに逃げられる。21分にも大熊環のシュートがバーを直撃する。
24分には右CKから、石田菜々海がシュートを狙うが、これもストップされた。セットプレーでも鴨川実歩の蹴るボールのターゲットとなる機会が多かった市瀬は、「前日練習からけっこう決めることができていた。良いイメージを持っていましたから、そこで点を決められなかったのは悔しい」と唇を噛む。
千葉Lの決定機を好セーブで防ぎ続けたのが、ベレーザの守護神・田中桃子だった。竹本一彦監督は、皇后杯優勝前後に「1試合で最低1失点は消してくれる」とその働きを称えていたが、本人は中断期間明けのパフォーマンスに今一つ納得がいかなかった様子で、「リーグが再開してから波があった。この試合で、そこをひとつでも上向きにしていきたい」とこの試合に臨んでいた。
チームメイトのプレッシャーから来る硬さを感じながらも、それがほぐれるまで先制点を与えず、スイッチが入るのを待ち続けた。
「前半、あまり良い流れではなかったのですが、(相手のチャンスを)自分が止めることで流れを変えられるのが、このポジション。自分のプレーとしては悪くなかったと思います」
ベレーザの竹本監督は、小林里歌子や藤野あおばといった主力をベンチスタートさせた。これは、次節、直接対決となる浦和L戦を見据えた、戦略的な意味合いが大きかった。
土方麻椰、松永未夢ら若手や、怪我から復帰した菅野奏音にチャンスを与えて結果を出してくれればそれでよし。ダメなら後半から実績のある主力を入れて、という2段構え。「前半の決定機の少なさは誤算だった」が、ハーフタイムに小林、藤野を送り込み、徐々にチャンスを増やしていく。
疲労で、足を気にする選手が時間とともに増えていく千葉Lも、必死の守りで抵抗する。78分にはCKのボールが流れたところを北村菜々美、81分には交代出場の岩粼心南のクロスを植木理子が落とし、これを小林が狙うが、いずれも千葉Lのディフェンダーがブロック。86分の山本柚月のシュートも、市瀬が頭に当ててクリア。
