都庁前で黒光りした高級車から降りる生稲氏

 7月におこなわれた参議院選挙の公示前に、萩生田光一衆院議員(現・政調会長)が、生稲晃子氏を連れて旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関連施設を訪問していた問題。

 8月17日に、生稲氏の事務所はコメントを発表し「指摘されている団体の関連施設に萩生田氏と伺ったのは事実だ」とするコメントを発表した。

 さらに、当時、演説を聞いていた人から「他にも仲間が集まっているので話を聞かせてもらいたい」との依頼があり、「新人の立場なので、より多くの方に政策を聞いていただきたいという思いで、スタッフが判断した」と、訪問の経緯を説明した。

 これに対し、

「Twitterを通じて有権者に直接“弁明”することができるのに、事務所コメントだけしか発表しないことに、批判が集中しています」

 と語るのは、政治部記者だ。

 新人候補者だった生稲氏は、5月にTwitterを開設している。最初の投稿では、

《このたびTwitterを始めました! こちらでも私の思いや、活動のご報告、予定などをお知らせさせていただきますので、フォローよろしくお願い致します》

 と呼びかけ、選挙に向けてたびたびTwitterを更新。当選した7月11日には《皆様のおかげでここまでたどり着くことができました。ご支援に心から感謝申し上げます。ここからの6年間、全力で働いていきます!》

 とも呟いていたが、その日を最後に本人による投稿は途絶えている。しかも、最後のツイートは、《【選対スタッフより】》と記された、選挙特番『池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)への抗議文だ。

「これでは『選挙が終わったら、有権者に発信する必要はないのか』と言われてもおかしくありません。ただでさえ新人議員として、その資質が厳しく問われているのに、積極的に自分の活動や旧統一教会との関係について声明を出そうとしない態度に、無責任ではないかという意見が出ています。LINEブログやInstagramだけは更新していますが、それも2件の投稿だけですから……」(同前)

 生稲氏の事務所に、Twitterの利用方針について問い合わせたが、「担当者から連絡する」という返答だけで、その後、その“担当者”から連絡が来ることはなかった。

「選挙期間中、ほかの候補者がコンビニ弁当で済ませるところを、おなかが減ったからレストランに行きたいと愚痴ったりと、タレント気分がぜんぜん抜けていませんでした。Twitterを更新しないのは、強烈な批判を正面から受け取ることができないからでしょうね」(自民党関係者)

 本誌は7月21日に、議員となった生稲氏が黒塗りの運転手付きクラウンで移動する姿をキャッチしている。“センセイ”らしい待遇を受けるなら、“センセイ”らしく、国民と向き合ってほしいものだ。