りんごが旬を迎えておいしい時期です。しかし、「りんごがぼける」とイヤですよね。

えっ、どういう意味かって? 北海道の方言「りんごがぼける」を知りませんか?

方言「りんごがぼける」ってどういう意味?

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お笑いでいう、ツッコミに対する「ボケる」とは意味が違います。ただし「ぼける」の標準語の意味である、「はっきりとしない」や「とぼけた様子」などは近い意味合いです。できれば、「りんごがぼける」前に食べたいところ。

そう、味に関わる言葉です。さてどんな意味だと思いますか?

正解は「水分が抜け、スカスカとして、おいしくない状態」

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りんごは熟しているとシャキシャキと歯ごたえがよく、ほどよい酸味と甘みを感じられます。ただし時間が経つと、水分が抜けて歯ごたえが悪くなり、食感はスカスカ、もさもさに変化。おいしくなくなってしまいます。

この食感が変わっておいしくなくなってしまった状態を「りんごがぼける」といいます。具体的に説明するとこのようにたくさんの言葉が必要ですが、「りんごがぼける」だと簡潔に状態を伝えられるのがいいところ!

東北地方や長野県などりんごの産地で使われている

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「りんごがぼける」という方言は北海道だけでなく、りんご産地である長野県などでも使われているようです。そのほかにも東北地方や北陸地方など、どうやらりんごが収穫できる地域で使われている方言のように見受けられます。

りんごをよく食べる地域だからこそ、会話でも味に言及するシチュエーションが多く、方言として広く使われているのかもしれませんね。

東北地方ではりんごが「めそめそ」?

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ちなみに東北地方の一部では、しなびてしまったりんごを「めそめそ」、「めそらめそら」、「めそりめそり」ともいうこともあるそうです。悪くなったりんごの食感を表している擬態語のようでもあり、おいしくないりんごを食べてめそめそ泣いてしまう表現のようでもありますね。

北海道のりんごもおいしいよ!

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番外編として、北海道のりんごについてもご紹介します。北海道は本州と比べて多くの品種を栽培しているのが特徴。北海道向けの『きたかみ』という品種もあります。11月に旬を迎えるのは、赤りんごだと『北斗』や『ふじ』、青りんごだと『王林』などです。

ちなみに筆者はりんごが好きで、ほぼ毎日食べています。そろそろ北海道のりんごがおいしくなってきました。旬を迎えた北海道のりんごはとてもおいしいので、ぜひ「りんごがぼける」前に食べてくださいね。

【参考】 社団法人 人工知能学会、国立国会図書館 レファレンス協同データベース、上田女子短期大学リポジトリ、農研機構 食品総合研究所、中央農業試験場、北海道果樹協会

【画像】shige hattori、kikisorasido、ライダー写真家はじめ、ちっち、STUDIO EST / PIXTA(ピクスタ)