3試合ぶりの先発となった吉田だが、厳しい結果に終わっている。(C)Getty Images

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 3試合ぶりの先発出場は、厳しめの見解が目立った。一方で、評価する声もある。

 サンプドリア吉田麻也は4月11日、セリエA第30節のナポリ戦にフル出場した。試合は0-2でサンプドリアが敗れている。

 35分、吉田が対峙したピオトル・ジエリンスキのアシストから、ファビアン・ルイスがペナルティーエリア外からのシュートを流し込んでナポリが先制。終盤の87分には、最終ラインの背後のスペースを突いたヴィクター・オシメーンが、吉田をスピードで振り切って追加点を挙げた。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』や『Sport Mediaset』は、吉田に及第点を下回る5.5点をつけた。ウェブサイトの『calciomercato』はさらに厳しく5点。「いくつかミスが多すぎた。オシメーンのカウンターでもやられ、追加点の場面で止められず」と伝えている。『TUTTOmercatoWEB』も同じく5点で、「トップコンディションにない。ナポリの攻撃に継続的にプレッシャーをかけられた」と批判した。

『Corriere dello Sport』紙もやはり5点。さらにワーストプレーヤーに選出し、「先制点ではジエリンスキに釣り出され、2点目はオシメーンにやられた」とこき下ろしている。

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 一方で、『Gazzetta dello Sport』紙は、及第点の6点。「オープンな中でオシメーンとのデュエルに敗れ、2点目につながった」と、追加点の場面は批判したものの「だが、それまで賢明な試合をし、前半に2度救う場面もあった」と伝えている。

 サンプドリア専門サイト『sampnews24』も、6点をつけて「(週末に負傷が報じられたが)ベストコンディションを取り戻した様子。前半は守備陣のリーダーだった」と賛辞を寄せた。

 2試合連続でスタメンから外れていた吉田だが、クラウディオ・ラニエリ監督はここ2試合で先発出場していた元ナポリのロレンツォ・トネッリに代え、日本代表主将を起用した。その結果は、指揮官の目にどう映っただろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部