新型コロナは早くから世界各地で休眠状態だった 英学者が指摘

3日、中日友好医院で、昼休みの時に防護服を脱いだ医療従事者。(北京=新華社記者/張玉薇)

 【新華社ロンドン7月13日】英紙デイリー・テレグラフ電子版はこのほど、新型コロナウイルスがアジアで感染拡大する以前に、世界のほかの地域で既に存在していたことを示す証拠がますます増えているとするオックスフォード大学のトム・ジェファーソン博士の見解を記述した記事を掲載した。ウイルスは以前から世界の異なる場所で「休眠」状態にあり、環境の変化によって伝播が引き起こされた可能性があるという。

 同記事の中で、医学専門家のジェファーソン氏はスペインのバルセロナ大学が6月26日に発表した調査結果を証拠の一つとして挙げている。同大学が主導する研究チームは、昨年3月に採取したバルセロナの下水サンプルから新型コロナを検出した。ジェファーソン氏はサンプルが採取された時期について、世界で最初に関連症例が報告された時期よりはるかに早いと指摘する。

 ジェファーソン氏は休眠状態のウイルスがふさわしい環境条件の下で活性化することは、ウイルスが広まるのも速いが消え去るのも速いことを説明していると述べ、「ウイルスの生態学的研究に取り掛かり、その起源と変異の仕組みを理解する必要がある」との考えを示した。

 ジェファーソン氏は新型コロナウイルスが飛沫を通じて感染するだけでなく、下水道や公衆トイレを通じて伝播する可能性があるとも指摘。「多くの証拠が世界各地の汚水の中に大量のウイルスが存在することを示している。ウイルスが排泄物を通じて伝播する可能性を示す証拠も増えている」と述べ、下水道経由の伝播や、幾つかの国で最近確認された食肉工場での小規模な集団感染について詳細に調査する必要があると強調した。