【更迭】って読める?読めない!「読みたい漢字ファイル」vol.19

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その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。

今回は、最近話題のあの人がらみのこちらから。

ニュースではよく聞きますし、新聞でも目にしたことがある。なんて読むんだっけ?とそのときは調べても、すぐ忘れる… そんな熟語「更迭」。

入社試験の筆記でもけっこう出題されるようです。大体「迭」の字はなぜか脳内で勝手に「送」に変換されてしまうんです。「送」と「迭」、ちょっと似すぎちゃいませんか?
「迭」の意味は、かわる、入れかわる、などだそうです。思い出して来ましたか?

「更」の字のほうは良く見ますよね。「更衣室」「変更」「更新」など、「更」の字にも何かを変えるという意味があります。「更」も「迭」もとにかく何かがかわるわけですね。つまり「CHANGE!」チェンジ、です。


「チェンジ」と言えば、そんなキャッチフレーズのアメリカ大統領がいました。
「更迭」は、政治の世界でもよく聞く言葉です。また政治以外でも、組織のトップなどに使われます。社長が退任させられて新しい人に交代したりというのもよくあること。

最近日本の空港から楽器の箱に入って逃亡した某社の元トップも、いくつかの会社で要職についていた中で、「更迭」となったものもありました。

いかがでしょう、思い当たる読み方はありますか?

正解は…

 

 

【更迭=こうてつ】です。

よく聞くのはやはり大臣や省庁の幹部など、上の人の不祥事がらみですね。漢字や読み方が難しいので、何か複雑なことが行われるようなものなのかと想像してしまいますが、要するに「クビ」ですよね。

でもやはりニュアンス的には、役職的に偉い人の人事に使われる言葉なので、一般の管理職などに使われるものではありません。


では二問目です…

難読ワールド的に考えると、色々な方向性がありますね。たとえば、耳のような形の食べ物ということで「きくらげ」とか、漢字を分解して「耳乃木」となるので、耳のような葉っぱの生える木ということから…等々、想像する間が楽しいんですけどね。


↑これが木に生えているときのきくらげです!


確かに「きくらげ」の生えているところを見れば耳っぽいです。きくらげの当て字にも耳の字は使われています。が、今回の「耳朶」は違います。

一問目で触れた、某社の元トップ。先日記者会見を開きましたが、話の内容よりも目を奪われたのが彼の「耳朶」。とってもお金に縁のありそうな立派な福耳でしたね。顔相的にはとても良い相だったのではないでしょうか? 今回のことがあるまでは…


良い顔相と言えば福笑いのおかめさんですが、肝心の「耳朶」が見えません!


さあ、もうわかりましたね。

正解は…

【耳朶=みみたぶ】です。

「耳朶」と書いて、ジダと読む場合もあります。
ちなみにこの「朶」、垂れ下がるもの、という意味があるので、耳の下のほうで垂れ下がるみみたぶにはぴったりの漢字。

そして「タブ」と言えば、缶のプルタブ、目印、インデックス的な意味でのタブ、洋服のデザインで垂れ下がったものを言うときのタブなど、英語でも使われている言葉です。

「耳朶」の「たぶ」が、英語の「tab」から来たものという確証はないのですが、もしかしたら元は英語経由だったのか、それとも日本語と英語の偶然の一致なのか…

英語圏での「タブ」はつまんだりひっぱったりするものという認識ですが、「耳朶」もつまんだり引っ張ったりしますよね? もっと調べてみたら意外と面白い共通点が隠れているのかもしれません。

それではまた次回をお楽しみに…

文/伊波裕子


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