by Liam Allport

5カ月間で墜落事故が2度発生した「ボーイング737 MAX 8」について、以前から安全上に欠陥があるとパイロットから指摘されていたことが、ダラス・モーニング・ニュース(The Dallas Morning News)によって明らかになりました。

Several Boeing 737 Max 8 pilots in U.S. complained about suspected safety flaw | Airlines | Dallas News

https://www.dallasnews.com/business/airlines/2019/03/12/boeing-737-max-8-pilots-complained-feds-months-suspected-safety-flaw



2018年10月29日(月)に発生したライオン・エア610便墜落事故、そして2019年3月10日(日)に発生したエチオピア航空302便墜落事故と、ボーイング737 MAX 8で運航されたフライトで、5カ月間に2度の重大事故が発生しました。事故原因はまだ特定されていませんが、専門家からは2つの事故が類似していることが指摘されています。

ダラス・モーニング・ニュースは航空事故に関する政府のデータベースを調査し、「MAX 8」に関して、パイロットから苦情が上がっていたことを発見しました。

「MAX 8」には機体の失速を防ぎ自動的に修正する「操縦特性増強システム(MCAS)」が搭載されていますが、ある機長によればMCASに関して従来の737シリーズとはまったくシステムが異なるという点が完全に伏せられていたほか、十分な訓練を受けていないにも関わらず会社やFAA(連邦航空局)が飛行の許可を出すなど、とても「良心に照らして受け入れられない」状態だったとのこと。

そのほか、ダラス・モーニング・ニュースがDocument Cloudで公開した資料では、「MAX 8」に関して言及されている部分にハイライトがつけられています。

ASRS Reports for 737 max8

https://www.documentcloud.org/documents/5766398-ASRS-Reports-for-737-max8.html

ただ、航空会社側は「MAX 8擁護」の立場に立っているようで、サウスウエスト航空は「MCAS関連での問題は報告されていない」、アメリカン航空も「MAX 8は安全な機体であり、パイロットは十分な訓練を受けています。ボーイングからも『手動操縦中、誤った迎え角に関する問題は発生しない』と聞いています」とコメント。ユナイテッド航空も同様の姿勢で、いずれの会社も運航を続けています。

FAAは「MAX 8」、および同じボーイング737 MAXファミリーの「MAX 9」に対して耐空性改善命令を出すとのこと。

一方、ヨーロッパやオーストラリアの航空会社では「MAX 8」の運航を取りやめる例が出ています。