通勤時間に差をつける「厳選スマホアプリ」6

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スマートフォンなら、通勤電車でも、「目・耳・指」を使った学習が可能だ。効率よく英語力を伸ばすために、この武器を使わない手はない。留学せずに「TOEIC満点」を2回取得した講師が、自身の活用法を教える。

■最優先すべき点は「毎日続けられるか」

私は、留学せずに「TOEIC」で満点を2回、取得しました。その秘訣は、「毎日、英語を勉強すること」です。この点で、スマートフォンは英語学習の強力な武器になります。ポイントは以下の三原則にまとめられます。

(1)5分単位で時間をつくる。
(2)時間帯と場所を決めておく。
(3)進捗状況を記録する。

スマートフォンなら、混雑した通勤電車のなかでも、ポケットから取り出せばすぐに始められます。起床後、昼休み、風呂上がり、就寝前……。5分でも構いません。決められた時間帯と場所で英語学習をする習慣を身につけましょう。そのとき進捗状況をグラフなどで確認できると、日々の学習の励みになります。また一連の学習アプリがすぐ目に付くように「ホーム画面」に登録することも忘れずに。

この記事では、TOEICのスコアアップを前提に6つのアプリを紹介しています。それはTOEICが、「努力がしっかりと反映される試験」であり、「リスニングとリーディングのベースをつくれる試験」だからです。試験に直接関係のないアプリもありますが、学習を続けるために役立つはずです。

まずおさえておきたいのが「TOEIC presents English Upgrader」です。テスト作成団体の公式アプリは、「本番でこの表現を使う」というメッセージ。繰り返し解きたい問題ばかりです。一方、非公式では「TOEIC TEST英文法・語法 徹底トレーニング」をおすすめします。このアプリの著者は満点を何度も取得し、試験に精通しています。非公式のアプリを選ぶ際には、著者の情報を確認しましょう。

●TOEIC presents English Upgrader
――まずは無料の「公式アプリ」から

TOEICの運営法人による公式アプリ。無料。公式が提示している素材は、経験上、本番の試験でも出題される可能性が高い。(左)基本的に TOEICの「Part3」に対応しており、場面ごとの会話例を聞きながら学習していく。(右)各回ごとに試験に頻出するフレーズがまとめられており、 「お気に入り」に登録することもできる。

●TOEIC TEST英文法・語法 徹底トレーニング
――有料アプリは「著者」で選ぼう

多数の著書がある有名講師・森田鉄也氏が作成した100問が収録されている。400円。(左)TOEIC の「Part5」(短文穴埋め)に対応。(右)「難」「普通」「易」といった難易度や正答、学習の有無などに応じて、問題を振り分けることができる。英語力を伸ばすには良質な問題集を繰り返し解くべきだが、それに耐えるアプリだ。

■本気で取り組むなら「仲間」をつくれ

英語学習では、単語の暗記に苦手意識をもつ人が多いのですが、単語だけでなく、使われやすい文脈ごと覚えておくと活用の幅が広がります。そのために便利なのが単語帳アプリ「zuknow」。暗記カードの作成のほか、有名講師やNHKラジオ講座の単語帳も有料で共有できます。

●zuknow
――「NHK講座」もある単語帳アプリ

フラッシュカードと呼ばれる暗記帳を作るアプリ。基本無料。(左)画面をタップすると裏返り、意味が表示される。(右)カードは自分でも作れるが、 SNS 機能を通じて、ほかの学習者が作成したものを共有したり、NHKラジオ講座などのフレーズ集を有料で購入することもできる。決まった時間に学習を促す 「プッシュ通知」が便利。

実力をさらに伸ばすためには、ネーティブの発音や表現に触れることが欠かせません。上質なサービスとしては、リスニングでは読み上げアプリの「Umano」、リーディングでは電子雑誌アプリの「Zite」がおすすめです。

●Umano
――英文ニュースを無料で読み上げてくれる

海外の有力ニュース媒体やブログから厳選された記事を、英語圏のネーティブが読み上げてくれるアプリ。無料。(左)「New York Times」など良質な記事が揃っている。音声を流しっぱなしにする機能や、音声を2倍速にする機能が便利。なおリスニングに不安がある場合は、英文を しっかり確認すること。(右)閲覧記録も残る。

●Zite
――あらゆる記事を「雑誌スタイル」で読む

ネット上のコンテンツを雑誌風に見るアプリ。無料。(左)「Twitter」のアカウントなどと紐付けることでユーザーの嗜好を分析し、自動で記事を収集してくる。ビジュアルが美しいので、楽しく読める。まずは「記事の言いたいこと」をつかむ意識で、大雑把に読むとよい。(右)ジャンルやキーワードで絞り込むこともできる。

最後に紹介するのは学習SNSの「Studyplus」。個人の進捗状況を記録するだけでなく、同じレベルの仲間をつくることもできます。1人での学習はくじけやすいものです。本気でスコアアップを狙うなら、ぜひ仲間をつくりましょう。

●Studyplus
――仲間をつくると勉強も楽しくなる

学習時間を記録してグラフで可視化するアプリ。無料。(左)教材を設定し、勉強の計画をカレンダーに登録すると、進捗状況がグラフになる。(右)SNS の機能があり、人気のある教材や同じ目標をもつ人たちの学習時間などが確認できる。タイムラインで仲間と勉強を記録・共有すると、自然にやる気が出て、学びの習慣がつく。

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渡邉 淳(わたなべ・あつし)
英語学習コンシェルジュ
1984年生まれ。東京外国語大学ポルトガル語学科卒業。出版社勤務などを経て、2013年より独立。留学なしでTOEIC990点(満点)を2回取得。Twitterアカウントは@porpor35。

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(英語学習コンシェルジュ 渡邉 淳)