Amazon.co.jpは5月17日、アフィリエイトの紹介料率を6月1日付で改定すると発表しました。従来は3.5%から8%の変動制となっていたPC用パッケージソフト(ダウンロード販売は除く)、おもちゃ(ホビー含む)が一律2%、書籍(Kindleの電子書籍は除く)は一律3%に固定される大幅な引き下げで、同時に対象商品1個ごとの紹介料上限は1000円となります。今回の引き下げは昨年8月にCDやDVD/ブルーレイ、ゲームソフトの紹介料率上限を2%に引き下げて対象商品1個ごとの紹介料上限を1000円とした際に続く対象範囲の拡大で、特に『2ちゃんねる』のスレッドを抜粋・編集してアフィリエイトで収入を得ているまとめブログにとっては昨年の引き下げ実施後も単価が高く紹介料率の引き下げ対象に含まれていなかったフィギュア(ホビー商品)が今回の引き下げ対象に含まれるなど、非常に大きな影響が予想されます。


昨年6月には“ゲハブログ”の代表格とされる『はちま起稿』やアニメ系の『やらおん!』など5つのまとめブログが、元記事の偏った編集やコメントの捏造などにより外部の個人や企業が実害を受けていることを理由として『2ちゃんねる』より指名される形で転載禁止を言い渡されました。そこにAmazonのCDやDVD/ブルーレイ、ゲームソフト紹介料率引き下げが追い打ちをかけてこれらの大手まとめブログは減収を余儀なくされたと見られますが、今回の紹介料率引き下げ範囲拡大は『2ちゃんねる』の転載禁止対象になっていないブログを含めまとめブログ運営がビジネスとして成立するかどうかの岐路に立たせる“決定打”とも言える内容になっています。


他方、Amazonでは今回の紹介料率引き下げに合わせてギフト券での紹介料受け取り最低額を従来の1500円から500円とする措置も発表しており、今後はまとめブログを中心とする大口のアフィリエイト参加者優遇から「お小遣い」程度の収入が得られれば十分な小口の参加者優遇へシフトして健全化を図る方針を明確に打ち出したと言えるでしょう。


画像:Amazonアソシエイト・プログラムニュースのリリース(2013年5月17日更新)

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