インタビュー:アントニオ猪木「死ぬまで夢を追い続けたい」
――この映画では、タクロウと大魔神の出会いが色々な展開を生み、ストーリーが展開していきますが、猪木さんにとって今までの人生で一番大きな出会いというのはどのような出会いですか?
猪木:力道山に会ったことは絶対ですね。俺にとって間違いなく、プロレスがあったから今日がある。ただしプロレスを引退したことが終着駅では無くて、今でも「プロレスの地位を高めたい」と日々思っていますね。今でも人気はもちろんある。でも、スポーツ新聞や報道での扱いがすごく小さくなってしまっている。それがちょっと不満ですね。俺の出てくる幕が無いくらい、元気なヤツが今後登場していって欲しいと思う。――映画の中には石田えりさんや、坂井真紀さんというタイプの違う母親2人が出てきますが、猪木さんが女性に求めるポイントはどんな事ですか?
猪木:今、女が強くなりすぎてる。男がどんどん元気がなくなっている(笑)。時代の移り変わりもあるんだろうけど、男を大きくするもしないも女次第だと思うんだよね。それだけの器量を持ってる女性が少なくなってしまってるというかね。浮気がどうのこうのって騒ぐ前に、「浮気の一つや二つやってこいよ!」っていう女性がいたらいいね。それは男の理想だけど(笑)。――それはかなり器の大きな女性ですね(笑)。
猪木:男は大事な女の所に必ず帰ってくるんだから。自信がないからガタガタ騒ぐんだ(笑)。――大魔神の優しくてまっすぐなキャラクターがこの映画の魅力の一つだと思いますが、猪木さんご自身は、こういう男でいたいという理想はありますか?
猪木:死ぬまで夢を追い続けたいな。これからやりたい事もたくさんありますしね。やっぱり、俺たちの生活っていうの一般の人とは大きく違っていて、決して良いパパにはなれなかった。でも、子どもには背中で自分の生き方を見せたい。――今後やりたい事というのは具体的に?
猪木:今サンゴの増殖をしてるんですね。沖縄に仲間がいて、一緒に海のサンゴを再生していきたいと思ってる。海の中だと身体も自由に動くし、暖かいでしょ。いずれは、別荘を作って、朝起きてベットから起きたらねそのまま、ゴロゴロゴロって海に落ちる生活がしたい(笑)。後は、アフリカとか中南米の発展途上国の子供達に、発電機を設置してテレビを見せてあげたい。こういう活動をしていると、色々な人に「すごいことですね、いいことですね」って言われる、褒められたいからやっているのでは無くて、そういうことが、もともと好きなんだよね。これから、いつお迎えが来ても良いくらい、悔いを残さないように一日一日を大切にしたいと思っていますね。
「ACACIA」ストーリー
樹々の揺らめく美しい初夏の港町。その片隅、さびれた団地の用心棒を務める心優しい元プロレスラー、大魔神。彼はかつて息子に充分な愛を注げなかった悔いを胸の底に秘めて生きていた。そんな彼の家に転がり込んだ孤独な少年タクロウ。周囲に心を許さず頑なで生意気なタクロウが、大魔神の前ではなぜか素直でいられた。年老いているが温かな住人仲間たちに見守られ、束の間、親子のように暮らす日々。かけがえのない時を重ねるうちに、互いの存在に励まされたふたりは、それぞれが本当の家族と再会し、これまで向き合えなかった現実を受けとめ、過去の痛みを乗り越える勇気をいつしか手にしてゆく。嘘のない絆と愛情がそこにはあった。
・ACACIA−アカシア− - 作品情報
