自転車でカッパのフードをすっぽり被るのは違反に? 傘差しもNG! ではどうすればいい? 青切符の対象や反則金を解説【クルマの知識】
カッパのフードを被って自転車に乗る女性
フードで視界が遮られると「安全運転義務違反」?
自転車の青切符対象交通違反の一覧表(資料:神奈川県警察)
雨の日に自転車を運転する際、顔や髪が濡れるのを防ぐためにカッパなどのフードを深く被ることがあります。特に雨が強い日は、うつむき加減になりやすく、フードもよりしっかりと被りたくなるものです。
しかし、フードによって視界が遮られて周囲の安全確認が十分にできない状態で走行すると、道路交通法第70条の「安全運転義務違反」と見なされる可能性があります。
特に次のような状態は注意が必要です。
・フードによって左右の安全確認がしづらくなる
・死角が増え、歩行者や車両の発見が遅れる
・フードで耳が覆われ、周囲の音が聞こえにくくなる
・交差点や見通しの悪い場所で危険を察知しにくくなる
視界不良の状態で走行し、安全運転義務違反と判断された場合は、自転車の「青切符制度(交通反則通告制度)」により反則金6000円が科されるおそれがあります。
【安全運転義務違反(道路交通法第70条)】
ハンドルやブレーキ等の確実な操作や、周囲の状況に応じた安全な速度・方法での運転を怠る行為
反則金:6000円
対象:16歳以上
雨の日に自転車を利用する際は、周囲の安全を十分に確認でき、操作に支障を与えない雨具を選ぶ必要があります。
例えば、透明なツバ付きバイザーを活用したり、首の動きに合わせてフードが動くレインウェアを選んだりすることで視界を確保する工夫をするといいでしょう。また、大きすぎるサイズのカッパなどは、風にあおられてバランスを崩したり、裾がなびいてハンドルやブレーキ操作に支障をきたす可能性もあるので、身体に合ったものを選ぶようにしましょう。
傘差し運転も青切符の対象!
傘さし運転も青切符の取り締まり対象とされている。
もちろん、片手で傘を持ちながら自転車を運転する「傘差し運転」も、青切符制度の取り締まり対象となっています。
傘差し運転には次のような危険があります。
・風にあおられてバランスを崩しやすい
・両手で確実にハンドル操作ができない
・緊急時に十分な制動力でブレーキをかけられない
傘差し運転は、道路交通法第71条の「公安委員会遵守事項違反」に該当し、反則金5000円が科される可能性があります。
【公安委員会遵守事項違反(道路交通法第71条)】
道路または交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るために必要と認めて定めた事項
(傘差し運転、イヤホンを使用中の運転など)
反則金:5000円
対象:16歳以上
青切符導入後の指導取締りについて。大阪府警察パンフレット。
雨の日は路面が滑りやすく、ブレーキをかけてからの停止距離も長くなります。さらに、自転車はクルマのドライバーからも見えにくくなるため、普段以上に慎重な運転が求められます。そのため、視界や操作性を損なうような雨具の使い方は、交通違反だけでなく事故のリスクも高めることになります。
雨の日の自転車利用では、濡れないための工夫に加え、視界や操作性を確保して安全に走行できる環境を整えることが重要です。
