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 浦和が22日にオーストラリア1部ニューカッスルを退団した元日本代表MF水沼宏太(36)の獲得を発表した。25年1月に横浜Mを退団し、自身初の海外挑戦を決断した水沼。オーストラリアではリーグ戦とカップ戦の優勝に貢献するなど活躍し、延長オファーも受けた中、なぜこのタイミングで日本帰国、さらには浦和入りを選択したのか。スポニチ本紙のインタビューに応じ、現在の心境を語った。(取材・構成 垣内 一之)

 まさに電撃移籍だった。ニューカッスルからの延長オファーを断り、退路を断って約1年半ぶりのJリーグ復帰を決断した水沼。古巣の横浜Mに戻るだろうと想像したファン・サポーターも多かったはず。だが、新天地は誰も想像しなかったレッズ。トリコロールではなく、赤のユニホームに袖を通すことになった。

 「(25年1月に)ニューカッスルに移籍することになったとき、“25年シーズンもマリノスでやります”と言ったあとだったのにもかかわらず、みんなが自分の挑戦を後押ししてくれて、快く送り出してくれた。その感謝の気持ちはもの凄く強かったから、帰るときはまたマリノスで、またマリノスの力に少しでもなれたらという気持ちは強かった。どんなときも支えてくれたマリノスサポーターに対しても感謝の気持ちを忘れたことはなかったです。クラブ側とも実際、話をさせてもらったんですが、結局はチーム編成のところで、この夏はオファーを出せないと言われた。でも自分の中では筋を通してそれで吹っ切れて、次に進むとなった時に真っ先に声をかけてくれたのがレッズだったので、レッズに移籍することに決めました」

 その言葉に決して偽りはない。その明るい表情は、既に前を向き、新天地での活躍を誓うエネルギーに満ちあふれていた。

 ニューカッスルでは降格圏に沈んだチームの再建に一役も二役も買い、タイトル獲得にも貢献。何より大きかったのは、チーム復活で街全体を巻き込み、再びスタジアムに熱気をもたらしたことだろう。

 「初の海外移籍で、自分が見たことない景色を見に行って、そこで自分がどれだけ成長するんだろうとか、そういう期待を持っていた中で、リーグ戦もカップ戦も優勝することできた。タイトルを獲れたというのは、自分の中では大きかったし、海外に行って、これだけ周りを巻き込んで街も盛り上げることができたなっていう実感もあった。海外でもそれができるんだな、できたなっていう自分の中でも自信みたいなのもあった。その自信を持ちながら、もう1回、日本でチャレンジしたい、勝負したいっていう気持ちが強くなって帰国を決めたんです」

 くしくも、浦和レッズも8月開幕の26〜27年シーズンは、昨季まで京都を率いていたチョウ貴裁(キジェ)監督を迎えて新たなスタート切るタイミング。熱狂的なサポーターが多い浦和だけに、水沼自身も新天地でのプレーを楽しみにしているようだ。

 「あれだけのサポーターがいて ACL(現ACLE)をはじめ多くのタイトルも獲得している。そんな日本のビッグクラブに加入できるのは、本当にありがたいなっていう気持ちもある。思いっきり自分の力を試せるし、チームの力になりたいなっていう気持ちは強いですね。プロキャリアの中で、浦和からオファーをいただいたのは今回が初めて。チームの力になれる自信はあるし、とにかく日本で優勝したいっていう気持ちが強いですね」

 不屈の精神で、決して諦めることなくキャリアを積み重ね、2022年には日本代表にまで上りつめた水沼。日本でのまた新たな挑戦がスタートする。