U-19日本代表FW吉田湊海(鹿島)は日本代表のトレーニングパートナーとして北中米ワールドカップに帯同する。20日グループリーグ第2節・チュニジア戦の観戦翌日にはメキシコ・モンテレイから帰った足でアメリカ・ナッシュビルでトレーニングを行った。吉田は「去年もU-17W杯に出て悔しい形で終わってしまった。自分のなかでは“W杯”には思い入れがある。4年後は自分が出たいと、この大会を見ていて強く思うようになった」と決意を語った。

 2008年7月15日生まれの17歳は、得点能力に秀でた世代屈指のFWだ。24年には日本クラブユース選手権(U-18)とプレミアリーグEASTで得点王に、翌25年にも日本クラブユース選手権(U-18)で得点王に輝くなど、卓越した決定力を見せ続けてきた。25年4月にクラブ最年少でJ1リーグデビューを果たし、同年12月には鹿島とプロ契約を締結。その傍ら、今シーズンも鹿島ユース所属として高円宮杯プレミアリーグEASTでも第9節時点で11ゴールを挙げ、得点ランク首位に立っている。

 鹿島の先輩であり、日本代表のエースストライカーであるFW上田綺世(フェイエノールト)とは今月4日にメキシコ・モンテレイで行った事前キャンプで初めて話した。最初にかけられた言葉は「がんばれ」だったという。「いまの鹿島の話や、今後海外に行きたいのかどうかという話をした。そのなかでアドバイスをくれた」(吉田)。大先輩は20日の北中米W杯グループリーグ第2節・チュニジア戦で躍動。日本人初のW杯1試合2ゴールを記録した。

 吉田はチュニジア戦前のウォーミングアップを行う上田を見て、得点の匂いを察知していた。「1得点目はアップでもバンバンすごいのを決めていたので、アップ通りだった」。チュニジア戦は得点だけでなく、すべてのレベルが高かったと上田を称える。

「点を決める以外のところも、ポストプレーやビルドアップに関わる部分でも本当に上手いし強さがある。そのなかで点を取っている。見習う部分があり、目標にしている」

 トレーニングパートナーとして練習試合の相手を務め、日本代表のレベルの高さも痛感した。「自分も背が大きくないなかで、久保建英選手は世界で戦っていくのはデカいほうが有利というのはあるけど、ミスもしないしドリブルもうまい。切り替えの部分で体格関係なくやっていたことが自分の中ですごかった」。自身の未来を各々の選手と重ねながら、その凄みを感じた。

 W杯を観戦し、そしてW杯で活躍した日本代表を目の当たりにして、吉田は「(U-19日本代表の)みんなもW杯に出たいと思っている。実際にW杯を観て感じて、自分の中で思ったものがある」と、W杯を憧れではなく目標として語る。「シーズンが新しく始まって、自分も試合に出なきゃいけない。チャンスを掴む掴まないは自分次第。少ない時間の中でも結果を残すところは常に意識してやっていきたい」。まずは自身の所属クラブで、定位置奪取を誓った。

(取材・文 石川祐介)