日本vsチュニジア 試合後の森保一監督会見要旨
[6.20 W杯F組第2節 日本 4-0 チュニジア モンテレイ]
日本代表は20日、北中米ワールドカップのグループリーグ第2節でチュニジア代表と対戦し、4-0で勝利した。前半4分にMF鎌田大地が2試合連続ゴールで先制点を奪い、31分にはFW上田綺世がW杯初ゴールで追加点を挙げ、後半24分にはMF伊東純也もW杯初ゴールで3点目。さらに同38分には上田がこの試合2得点目を決めた。日本史上最多となる1試合4得点で勝利した日本は、過去7大会で1勝3敗3分と勝ち切れなかった“鬼門”のW杯第2節で2勝目。25日の次節・スウェーデン戦を引き分け以上で終えればグループ2位以上が確定し、自力での決勝トーナメント進出が決まる。
以下、試合後の森保一監督会見要旨
●森保一監督
「今日の試合はW杯1000試合目ということで、記念になる試合、世界中が見てくれた試合だと思うが、その試合で勝利を飾ることができてうれしく思っている。チュニジアが監督交代ということで、どういう戦いをしてくるかまったく予想がつかない中、選手たちがいい準備をしてくれて、コーチが選手たちが思い切ってプレーできるようにプレーモデルを落とし込んでくれた。相手あっての試合だが、自分たちが何をすべきかということにベストを尽くしてくれて、結果につながったのは良かったと思う。
今日、モンテレイのスタジアムに多くの日本人が駆けつけてくださって、国歌斉唱で後押しをしてくれ、試合中も後押しとなる大声援を送ってもらえたので、サポーターの皆さんに感謝したい。そして、日本人のサポーターだけでなく、ここには多くの緑色のシャツを着ているメキシコの方々がいたと思うが、多くの方々が日本の応援をしてくださって、日本コールが大合唱となったことで選手たちを勇気づけてくれた。メキシコの方々にも感謝を申し上げたい。このW杯で日本がメキシコと当たらない限り、メキシコの方々が日本を応援してくださるとうれしい。この勝利で世界各地で頑張っている日本人の活力になればうれしい。今、日本は昼の3時、4時ぐらいだと思うが、今日の勝利で日本各地がサッカーで盛り上がるとうれしい」
―久保がいない中で鎌田をシャドーで起用した意図と評価は。DFラインで冨安、板倉を起用した狙いは。
「選手の起用に関しては、これまでの我々のチーム作りの中で彼らは中心として担ってくれていた選手たちなので、そういった意味では(鎌田)大地はここのところボランチで起用しているが、今のチーム状況を考えたときに、シャドーに回ってもらって、彼の良さを出してもらい、チームの攻守のコントロールをシャドーからしてもらうことを考えた。今日も得点を決めてくれて、シャドーで起点になるだけでなく、ゴール前の危険なところに入ってゴールを奪うというチームを勢いづける素晴らしいプレーでゴールを決めてくれたと思う。
板倉と冨安に関しては、この2人も我々のチーム作りの中で中心的に活躍してきてくれた選手かなと思う。ここのところケガがちで、なかなか代表活動に参加できなかったところもあるが、彼らの実力を疑う余地はない。W杯基準で戦える選手ということで、これまでもずっと見てきた。起用に関しては、国内でのキャンプ、アイスランド戦、モンテレイでの事前キャンプ等々、彼らがコンディションを上げてきているのは把握できていた。一戦目、(谷口)彰悟と(渡辺)剛も頑張ってくれていたが、彼らにチャンスを与えてもいいかなということで起用した」
―2戦目への向き合い方で気を付けたことは。
「1戦目が終わったときに、すでにコーチングスタッフから選手へ(前回大会の)2戦目の我々の結果という部分では伝えていた。我々コーチ陣から伝えるだけでなく、経験のある選手が、1戦目から2戦目という中でこれまで厳しい戦いをしてきた歴史という部分を自分の経験からチーム全体に伝えてくれていた。1戦目が終わった時点で、オランダ戦は勝ち点1だったが、試合としてはいい試合ができたと、選手の中で充実感と手応えがあったと思うが、気を引き締めて2戦目に行くという意味では、選手がいい緊張感を持って向かってくれたことが大きかったと思う。長友がミーティングでみんなに伝えた動画も皆さん見られていると思うが、経験のある選手たちが“W杯とは”という経験を持って、チーム全体に伝えてくれているのは我々の強みかなと思っている」
―1戦目から先発4人を代えたが、前回大会もターンオーバーしてあまりうまくいかなかった。選手を入れ替えるところで躊躇はなかったか。
「前回のカタールW杯からという経験を踏まえて、今日の布陣を組んだということはなく、今のチーム状況を見たときに今日の試合に挑むメンバーとしてベストな先発かなということで選んだ。カタールの経験からすれば、勝っていたらひょっとしたら(先発を)代えてないかもしれないし、実際ケガ人が出たこともあるので、ケースバイケースで、絶対にターンオーバーしていくと決めつけていくことは今回の北中米W杯ではしないようにしようということで自分の中では柔軟に決めていった結果、今日のベストということで先発を決めた」
―日本のサポーターだけでなく、メキシコのサポーターもたくさんいた。スタジアムは日本にとってよかったか。(決勝トーナメント1回戦が行われる)6月29日にもプレーしたいか。
「そうですね。モンテレイのこのスタジアムは最高に良かったです。メキシコの方々も応援してくださって、我々にとって思い切ってプレーできるスタジアム、雰囲気だったかなと思っている。次、モンテレイで試合をするかどうかは神のみぞ知るということで、次しっかり戦って、そこから結果を受け止めたい。モンテレイで事前キャンプも我々は1週間ほど行った。今回、試合ということでまた戻ってきて、モンテレイに滞在して試合をするということで、メキシコの人たちがみんな温かく、ウェルカムな雰囲気で我々のチームの雰囲気を浴してくれて、後押ししてくれているモンテレイの方々にお礼を言いたい。知事も来てくださって応援してくださって、サポーターの方への働きかけや盛り上げをしてくださってて、我々にとって良い土地だなと思っている。ありがとうございます。グラシアス」
―チームにはまだ余力があるように見えるが。
「おっしゃるとおりだと思う。目の前の勝利をつかみ取るためにベストを尽くすことと、常に成長を目指して勇気を持ってチャレンジするという2つのテーマは常にチームの中で持って、一戦一戦戦って積み上げてきている。ケガ人が出るのはもちろん残念で、チームにとっても痛いことだが、だれが出ても勝つ、だれと組んでも機能するということもテーマに持ってチーム作りをしてきた。選手たちは今のベストがベストということで誇りと自信を持ってプレーしてくれているかなと思う。まだまだ経験の浅い選手も多い。チームとして伸びしろがあると思っている」
―監督としてW杯3勝目は日本人初となった。1試合4得点も日本代表史上初めてだが。
「自分の記録に関しては興味ないし、言われて初めてそうなのかなということで受け止めたい。これまでもたくさん痛い敗戦をしてきたが、すべて勝ちたいと思って試合には挑んでいる。これからも一戦一戦、ベストを尽くして戦うということを続けていきたい。選手とともに日本の歴史の積み上げをする、より高みを目指して歴史を変えていくという部分では、もっともっとチャレンジして、日本の成長をより多くの方々に感じてもらえるように結果を出したいと思う」
―1位通過には得失点差も大事だが、今日の試合で意識していたか。次の試合ではどうか。
「今日の試合も、次の試合に関しても、まず勝つということが大きな目標かなと思っている。そのうえで得点をより多く重ねることができれば、それはそれでチームとしてはより自信になっていくかなと思う。今日のように無失点に抑えながら、より多くの得点を奪えるようにということは目指して、第3戦も戦っていきたい。得失点差もあるが、今日はチュニジアがたまたま監督交代して、戦術的にも難しい状態にあったということもあって、得点をたくさん奪うことができたと思う。もちろん我々の選手たちの力も素晴らしいという部分でも取れたと言えるかもしれないが、大量得点大量得点、圧倒圧倒という考え方で、我々が自然に勝てる、得点も好きなだけ取れるという考えはしっかり締めて、より良い守備から良い攻撃というところで勝つことにこだわっていきたい」
(取材・文 西山紘平)
日本代表は20日、北中米ワールドカップのグループリーグ第2節でチュニジア代表と対戦し、4-0で勝利した。前半4分にMF鎌田大地が2試合連続ゴールで先制点を奪い、31分にはFW上田綺世がW杯初ゴールで追加点を挙げ、後半24分にはMF伊東純也もW杯初ゴールで3点目。さらに同38分には上田がこの試合2得点目を決めた。日本史上最多となる1試合4得点で勝利した日本は、過去7大会で1勝3敗3分と勝ち切れなかった“鬼門”のW杯第2節で2勝目。25日の次節・スウェーデン戦を引き分け以上で終えればグループ2位以上が確定し、自力での決勝トーナメント進出が決まる。
●森保一監督
「今日の試合はW杯1000試合目ということで、記念になる試合、世界中が見てくれた試合だと思うが、その試合で勝利を飾ることができてうれしく思っている。チュニジアが監督交代ということで、どういう戦いをしてくるかまったく予想がつかない中、選手たちがいい準備をしてくれて、コーチが選手たちが思い切ってプレーできるようにプレーモデルを落とし込んでくれた。相手あっての試合だが、自分たちが何をすべきかということにベストを尽くしてくれて、結果につながったのは良かったと思う。
今日、モンテレイのスタジアムに多くの日本人が駆けつけてくださって、国歌斉唱で後押しをしてくれ、試合中も後押しとなる大声援を送ってもらえたので、サポーターの皆さんに感謝したい。そして、日本人のサポーターだけでなく、ここには多くの緑色のシャツを着ているメキシコの方々がいたと思うが、多くの方々が日本の応援をしてくださって、日本コールが大合唱となったことで選手たちを勇気づけてくれた。メキシコの方々にも感謝を申し上げたい。このW杯で日本がメキシコと当たらない限り、メキシコの方々が日本を応援してくださるとうれしい。この勝利で世界各地で頑張っている日本人の活力になればうれしい。今、日本は昼の3時、4時ぐらいだと思うが、今日の勝利で日本各地がサッカーで盛り上がるとうれしい」
―久保がいない中で鎌田をシャドーで起用した意図と評価は。DFラインで冨安、板倉を起用した狙いは。
「選手の起用に関しては、これまでの我々のチーム作りの中で彼らは中心として担ってくれていた選手たちなので、そういった意味では(鎌田)大地はここのところボランチで起用しているが、今のチーム状況を考えたときに、シャドーに回ってもらって、彼の良さを出してもらい、チームの攻守のコントロールをシャドーからしてもらうことを考えた。今日も得点を決めてくれて、シャドーで起点になるだけでなく、ゴール前の危険なところに入ってゴールを奪うというチームを勢いづける素晴らしいプレーでゴールを決めてくれたと思う。
板倉と冨安に関しては、この2人も我々のチーム作りの中で中心的に活躍してきてくれた選手かなと思う。ここのところケガがちで、なかなか代表活動に参加できなかったところもあるが、彼らの実力を疑う余地はない。W杯基準で戦える選手ということで、これまでもずっと見てきた。起用に関しては、国内でのキャンプ、アイスランド戦、モンテレイでの事前キャンプ等々、彼らがコンディションを上げてきているのは把握できていた。一戦目、(谷口)彰悟と(渡辺)剛も頑張ってくれていたが、彼らにチャンスを与えてもいいかなということで起用した」
―2戦目への向き合い方で気を付けたことは。
「1戦目が終わったときに、すでにコーチングスタッフから選手へ(前回大会の)2戦目の我々の結果という部分では伝えていた。我々コーチ陣から伝えるだけでなく、経験のある選手が、1戦目から2戦目という中でこれまで厳しい戦いをしてきた歴史という部分を自分の経験からチーム全体に伝えてくれていた。1戦目が終わった時点で、オランダ戦は勝ち点1だったが、試合としてはいい試合ができたと、選手の中で充実感と手応えがあったと思うが、気を引き締めて2戦目に行くという意味では、選手がいい緊張感を持って向かってくれたことが大きかったと思う。長友がミーティングでみんなに伝えた動画も皆さん見られていると思うが、経験のある選手たちが“W杯とは”という経験を持って、チーム全体に伝えてくれているのは我々の強みかなと思っている」
―1戦目から先発4人を代えたが、前回大会もターンオーバーしてあまりうまくいかなかった。選手を入れ替えるところで躊躇はなかったか。
「前回のカタールW杯からという経験を踏まえて、今日の布陣を組んだということはなく、今のチーム状況を見たときに今日の試合に挑むメンバーとしてベストな先発かなということで選んだ。カタールの経験からすれば、勝っていたらひょっとしたら(先発を)代えてないかもしれないし、実際ケガ人が出たこともあるので、ケースバイケースで、絶対にターンオーバーしていくと決めつけていくことは今回の北中米W杯ではしないようにしようということで自分の中では柔軟に決めていった結果、今日のベストということで先発を決めた」
―日本のサポーターだけでなく、メキシコのサポーターもたくさんいた。スタジアムは日本にとってよかったか。(決勝トーナメント1回戦が行われる)6月29日にもプレーしたいか。
「そうですね。モンテレイのこのスタジアムは最高に良かったです。メキシコの方々も応援してくださって、我々にとって思い切ってプレーできるスタジアム、雰囲気だったかなと思っている。次、モンテレイで試合をするかどうかは神のみぞ知るということで、次しっかり戦って、そこから結果を受け止めたい。モンテレイで事前キャンプも我々は1週間ほど行った。今回、試合ということでまた戻ってきて、モンテレイに滞在して試合をするということで、メキシコの人たちがみんな温かく、ウェルカムな雰囲気で我々のチームの雰囲気を浴してくれて、後押ししてくれているモンテレイの方々にお礼を言いたい。知事も来てくださって応援してくださって、サポーターの方への働きかけや盛り上げをしてくださってて、我々にとって良い土地だなと思っている。ありがとうございます。グラシアス」
―チームにはまだ余力があるように見えるが。
「おっしゃるとおりだと思う。目の前の勝利をつかみ取るためにベストを尽くすことと、常に成長を目指して勇気を持ってチャレンジするという2つのテーマは常にチームの中で持って、一戦一戦戦って積み上げてきている。ケガ人が出るのはもちろん残念で、チームにとっても痛いことだが、だれが出ても勝つ、だれと組んでも機能するということもテーマに持ってチーム作りをしてきた。選手たちは今のベストがベストということで誇りと自信を持ってプレーしてくれているかなと思う。まだまだ経験の浅い選手も多い。チームとして伸びしろがあると思っている」
―監督としてW杯3勝目は日本人初となった。1試合4得点も日本代表史上初めてだが。
「自分の記録に関しては興味ないし、言われて初めてそうなのかなということで受け止めたい。これまでもたくさん痛い敗戦をしてきたが、すべて勝ちたいと思って試合には挑んでいる。これからも一戦一戦、ベストを尽くして戦うということを続けていきたい。選手とともに日本の歴史の積み上げをする、より高みを目指して歴史を変えていくという部分では、もっともっとチャレンジして、日本の成長をより多くの方々に感じてもらえるように結果を出したいと思う」
―1位通過には得失点差も大事だが、今日の試合で意識していたか。次の試合ではどうか。
「今日の試合も、次の試合に関しても、まず勝つということが大きな目標かなと思っている。そのうえで得点をより多く重ねることができれば、それはそれでチームとしてはより自信になっていくかなと思う。今日のように無失点に抑えながら、より多くの得点を奪えるようにということは目指して、第3戦も戦っていきたい。得失点差もあるが、今日はチュニジアがたまたま監督交代して、戦術的にも難しい状態にあったということもあって、得点をたくさん奪うことができたと思う。もちろん我々の選手たちの力も素晴らしいという部分でも取れたと言えるかもしれないが、大量得点大量得点、圧倒圧倒という考え方で、我々が自然に勝てる、得点も好きなだけ取れるという考えはしっかり締めて、より良い守備から良い攻撃というところで勝つことにこだわっていきたい」
(取材・文 西山紘平)
