スポニチ

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 岸和田競輪のG1「第77回高松宮記念杯競輪」(優勝賞金5590万円)は21日に決勝戦が行われ、古性優作(35=大阪・100期)が逃げた寺崎浩平の番手で差し切り優勝。高松宮記念杯は3年ぶり3回目、5月の日本選手権(平塚)に続く、通算10度目のG1制覇となった。追走して直線伸びた簗田一輝が2着、犬伏湧也が3着。郡司浩平は最終4角で落車。寺崎はゴール前で転倒して滑入4着だった。なお6日間の総売り上げは138億874万7200円。昨年比104.2%で目標の135億円を上回った。

 笑顔はない。Vゴール後、地元の大歓声を受けるも古性の表情は変わらず。最後までバンクに残り、前で果敢に風を切った寺崎がストレッチャーで運ばれるのを見届けた。

 「ちょっと複雑ですね。ゴールした時に寺崎君が転げたのが分かって、それどころではなかったというのが正直なところ」と絞り出した。

 2人でレースを支配した。理想的だったという中団から始め、犬伏が切った上を寺崎が迷いなく進撃。強風をモノともせず突き進むと、古性も車間を空けて援護。別線を制圧し、さあワンツー、というゴール前で寺崎が簗田と接触し、落車した。「僕は寺崎君に期待していたし、寺崎君も僕のことを期待していたと思う。寺崎君は凄いレースをしてくれたのに、自分は技術不足だった。寺崎君があれだけ凄いレースをしてくれたのに、『しゃーなかった』では済ましたくない」。勝者は後輩を称えつつ、自らも審議対象に上がったゴール前の攻防を悔やんだ。

 今年は脇本雄太が全日本選抜を制し、古性が日本選手権競輪、高松宮記念杯を連続V。近畿勢の快進撃が続く。ただ、大将は「乗る人が乗って活躍しているという感じ。底上げは一切ない。育っているというより、順当に勝ち上がって結果を出している。盛り上がりは感じていない」とキッパリ。満足などせず、若手の台頭とさらなる盛り上がりを望んだ。

 これで脇本に続く史上7人目となる10度目のG1V。今年の獲得賞金も2億円を突破した。

 「一走一走目の前のレースを頑張った結果。後半戦も集中して命がけで頑張っていきたい」と全く手を緩めない。

 現代競輪の最高傑作にとって、ここまではまだ序章に過ぎないのかもしれない。

 ◇古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日、大阪府大阪市出身の35歳。100期。2011年7月4日、岸和田でプロデビュー。通算成績は1201戦386勝。主な優勝はオールスター(21、24年)、全日本選抜(22、23年)、高松宮記念杯(22、23、26年)、寛仁親王牌(23、24年)、日本選手権(26年)、KEIRINグランプリ(21、24年)。1メートル68、77キロ。血液型O。