ヒーローインタビューでポーズを取る(左から)浅野、ウィットリー(20日)=片岡航希撮影

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 少し日焼けした巨人の浅野が、東京ドームのお立ち台で満面の笑みを作った。

 一軍に昇格して即スタメンの起用に応え、第1打席で決勝の今季1号ソロ。久々の景色を味わいながら、「最高でーす!」と叫んだ。

 キャベッジのコンディション不良で巡ってきた機会。三回無死、大野の甘いカットボールを振り抜いた。「力感なく、しっかり芯に当たった」という弾丸ライナーは左翼席中段に達した。

 「焦りがないと言ったらウソになる」と焦燥感も抱く高卒4年目の右打者は今季、右ふくらはぎの肉離れで出遅れた。5月23日に初昇格したが、10打数1安打と振るわず出場3試合で二軍に逆戻り。「全部レベルアップしないと使ってもらえない」と痛感し、練習では居残りで打ち込み、好結果を残して再びチャンスが来る日を待った。

 入団3年間は気分の浮き沈みが激しく、打撃フォームもコロコロ変わった反省から、「結果を求めると打撃スタイルが崩れる。準備をして自分のフォームで打てなかったら仕方ない」と割り切るようになった。今は、引いた左足を地面にちょんとついてタイミングを取るフォームを磨き上げる覚悟でいる。

 昨季は5月の初先発から2戦連続本塁打を放ったものの、故障離脱もあり、29試合の出場にとどまった。橋上監督代行は「本当に今回、レギュラーになるんだくらいのつもりでやってもらいたい」と言う。本人も「明日以降、打てなかったら、また(二軍に)戻ってしまう。満足することなく、一層気合を入れてやっていきたい」。真価が問われるのはこれからだということは、誰よりも理解している。(井上敬雄)