巨人の松本剛「両チームのファンが声援を送ってくれ、楽しくやれた」…古巣・日本ハム相手にタイムリー
巨人4―2日本ハム(交流戦=29日)――巨人が競り勝った。
五回にダルベックの適時二塁打で勝ち越し、六回に松本の適時打で加点。日本ハムは継投にかわされて4安打に封じられ、連勝が3で止まった。
「チームが変わっても僕のユニホームを持ってくれている人がたくさん。うれしい気持ちになった」
ヒーローインタビューに臨んだ巨人の松本の顔は、充実感に満ちていた。「両チームのファンがすごく熱い声援を送ってくれて、すごく楽しく野球がやれた」。14シーズンを過ごした日本ハムとの初対決で快音を響かせ、思いがあふれ出た。
四回は好機で凡退し、迎えた1点リードの六回。二死三塁で打席へ入り、達に追い込まれたものの、高めに浮いた5球目の直球を流し打った。打球が二塁手の頭上を越して右前で弾むと、松本は何度も手をたたき、拳を強く握った。

交流戦で3連勝発進と勢いに乗る古巣相手に、リードを2点に広げる価値ある一打。「前の打席も同じようなシチュエーションで打てなかったので、何とかしたかった。いい所に飛んでくれた」と喜んだ。
日本ハムでは選手会長も務めて人望は厚く、ファンの人気も高い。試合前練習中には、松本の応援タオルを掲げる日本ハムファンもいた。帝京高(東京)卒でプロ入りし、北の大地に育てられたという感謝の念は今も抱き続けている。同時に「勝負なので貪欲に勝ちにこだわって、やっつけられるように」と巨人への献身も改めて誓う。
移籍1年目は、打率が2割台前半と苦しんでいる。定位置を明け渡し、守備固めや代走での起用が続いたが、交流戦2戦目の27日からスタメンに戻ると、これで3試合連続安打だ。
2022年のパ・リーグ首位打者は「チームが変わっても僕のユニホームを持ってくれている人がたくさん。うれしい気持ちになった」と感謝した。慣れ親しんだ地のファンの愛情も力に変え、復活への足がかりをつかめるか。(井上敬雄)
