スカパーJSAT株式会社は2026年5月28日、Amazonと、同社の低軌道衛星ブロードバンドサービス「Amazon Leo(アマゾン・レオ)」に関する認定再販事業者契約を締結したと発表しました。スカパーJSATは今後、日本国内の法人や官公庁向けに、Amazon Leoを活用した衛星通信サービスの提供を目指します。


【▲ Amazonの低軌道衛星通信サービス「Amazon Leo」(Credit: Amazon)】

「Project Kuiper」として進められてきた「Amazon Leo」とは

Amazon Leoは、Amazonが「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」として開発を進めてきた低軌道衛星ブロードバンドサービスです。2025年11月に現在の名称へ変更されました。3000機以上の低軌道衛星で構成されるコンステレーションにより、高速かつ低遅延のブロードバンド接続を提供する計画です。


Amazonによると、2026年4月末時点で300機以上の衛星が打ち上げ済みです。2025年11月には一部法人顧客向けのプレビュー提供が始まっており、2026年内にはサービスをより広く展開する計画とされています。


日本国内での展開と低軌道衛星通信の競争

スカパーJSATとAmazonの関係は、AmazonのProject Kuiperをめぐって、NTTグループとスカパーJSATが戦略的協業に合意した2023年11月にさかのぼります。今回の契約は、日本国内での接続サービス提供に向けた取り組みを、「認定再販事業者」という具体的な事業段階へ進めるものといえます。


提供先として想定されているのは、民間企業、政府機関、地方自治体、電気通信事業者、重要インフラ企業、メディア企業など多岐にわたります。スカパーJSATは静止軌道の通信衛星を保有・運用してきた実績があり、そこで培ってきた運用ノウハウや顧客基盤を生かして、Amazon Leoの低軌道衛星による接続サービスを展開していくとしています。


低軌道衛星による通信サービスは、遠隔地での通信環境の確保や、地上回線のバックアップ、災害時の通信手段など、多様な場面での活用が期待されています。スカパーJSATは今後、技術検証を進めるとともに、販売・運用体制の整備やサービス内容の具体化に取り組む方針です。


低軌道衛星通信の分野では、SpaceX(スペースX)の「Starlink(スターリンク)」が先行しています。Amazon Leoも後発ながら打ち上げを重ねてコンステレーションの構築を進めており、今後の国内展開が注目されます。


 


文・編集/sorae編集部


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