井上尚弥&中谷潤人が同席会見 5.2東京Dで“世紀の一戦”チケット完売 尚弥「人生懸けてやってきた」中谷「ストーリー見せつけたい」【会見一問一答】
5月2日にビッグマッチ
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と、元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)が30日、都内のホテルで会見を行った。両者は5月2日に東京ドームで対戦する。戦績は33歳の井上が32勝(27KO)、28歳の中谷が32勝(24KO)。既に現地観戦のチケットは完売。日本ボクシングの歴史に残るビッグマッチで、会見場には緊張感が漂った。
井上は金髪に黒いスーツ、中谷はグレーのジャケットに白いTシャツの装いで隣に座った。東京ドームのチケットは1か月以上前に完売しており、大注目の興行だ。井上は「やれることはすべてやってきた。落ち着いていて、2日後の試合をゆっくり待つ。そんな状態です」と落ち着いた口調で語った。
中谷の印象については「クレバーで真面目で、ボクシングにひたむきに向き合っている印象。こちらもそういう姿勢で挑まなければならない」と警戒。「人生を懸けてここまでやってきた。戦う姿を目に焼き付けてほしい」と呼びかけた。
中谷も順調ぶりをアピール。「体重調整も順調。明日の計量に向けて数百グラム落とす段階」と説明し、「このような場所に立てるボクサーは多くない。楽しみながら、充実したキャンプになりました。5月2日は中谷潤人のストーリーを見せつけて勝利したい」と意気込んだ。
井上は昨年、自身12年ぶりとなる異例の年間4試合を敢行。1月にキム・イェジュン(4回KO勝ち)、5月にラモン・カルデナス(8回TKO勝ち)、9月にムロジョン・アフマダリエフ(3-0判定勝ち)、12月にアラン・ピカソ(3-0判定勝ち)と対戦し、歴代最多の世界戦27連勝を達成した。
対する中谷は昨年12月の前戦、井上の前座でスーパーバンタム級転向初戦を行った。セバスチャン・エルナンデス(メキシコ)を相手に苦戦を強いられたが、判定勝ち。世界ランキングではWBA、WBC、WBOで同級1位、IBFで3位に位置している。
昨年3月の年間表彰式で、井上が中谷との対戦を呼びかけたことをきっかけに、ビッグマッチの計画が進んだ。権威ある米ボクシング専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超えた格付け)では井上が2位、中谷は6位。“史上最高の日本人対決”と称され、ともにデビューから32戦無敗のまま激突する。興行は映像配信プラットフォーム「Lemino プレミアム」がPPV(ペイパービュー)で生配信される。
以下、会見の主な一問一答。
――この試合で最後まで貫きたいものは。
井上「最後までやり抜くという気持ち。自分がしっかりと勝つ、それだけに向けて、それだけを考えて当日はやります」
中谷「今までやってきたことの積み重ね。戦う心は信念として持って挑みたい」
――タフな練習を乗り越えられたのは、どういった思いからか。
井上「一つだけ。2日後に勝つという、それだけです」
中谷「勝利するっていう強い信念と気持ち。今回のキャンプはいい仕上がりになった」
――この場に来て、心境の変化はあるか。
井上「やるべきことはやってきているので心境がどうこうはないが、(中谷は)いいトレーニングを積んできたんだなという印象がある。自分自身も素晴らしいトレーニングを積んできた。イメージ通り」
中谷「5月2日にベストで上がれるかなという感覚を持っている」
――大一番で何を証明したいか、何を発信したいか。
井上「今回初めて試合を見に来るファンの層がかなり多いと思う。ボクシングの面白さ、素晴らしさ。トップ選手同士が戦えばおのずとこれほど盛り上がるんだというものを見せたい。まだまだ井上尚弥だという、そう言ったところを証明したい」
中谷「いままで積み上げてきた人生がぶつかる5月2日になる。一人のボクサーが積み上げてきたものをリング上で発揮して、どれだけの人が感動してくれるかがモチベーション。(証明したいものは)強さです」
(THE ANSWER編集部)
