「責任は倍増、手当は月5,000円」昇進損に泣く33歳。割に合わない昇進との賢い向き合い方
「チームリーダーに昇進したのはいいけれど、増えたのは責任ばかりで給料は見合っていない」「月5,000円の手当ではモチベーションが保てない……」
昇進を機に業務の重みが増した一方で、給料との乖離に虚しさを感じてしまう相談者。中堅世代に多い、責任と給与の対価に関する悩みです。
※本記事は、Podcast「5分で整うキャリア思考」の一部を抜粋・編集したものです。
相談内容
チームリーダーに昇進し、当たり前ですが業務量と責任が倍増しました。ですが、手当は月に5,000円しか増えませんでした。責任だけ負わされ、給料が見合っていないことに強い不満を感じています。モチベーションを保てそうになく、これからどうしようか悩んでいます。坂井さんからのアドバイスがほしいです。よろしくお願いします。
月5,000円の裏にある、3,000万円の価値を計算する
まず、月5,000円という金額に対して「割に合わない」と感じるのは、非常に真っ当な感覚です。年間で6万円、税金を引けば手元に残るのはさらに少なくなります。坂井さんも、子会社の代表を務めた際に膨大な責任を負いながら給料が思うように増えず、「これは何なんだ」と感じた経験があるといいます。
しかし、ここで見ておくべきは、目先の「月5,000円」という短期的な経済価値ではありません。33歳という若さでチームリーダーを経験しているかどうかは、将来の市場価値に直結します。たとえば、40歳前後で転職を考えた際、リーダー経験の有無でオファー金額は大きく変わります。今見えている6万円という数字も、生涯年収や累積の市場価値として「積分」で考えれば、3,000万円ほどの価値に化ける可能性を秘めているのです。
経験の価値を「100万」にするか「300万」にするかは自分次第
今の会社が提示する手当の金額は変えられませんが、そのポジションを通じて得られる「経験価値」をいくらに設定するかは、相談者の取り組み方次第です、と坂井さん。
「割に合わない」と嫌々こなしていれば、その経験価値は低いまま終わってしまうかもしれません。一方で、リーダーとして成果を上げるために試行錯誤し、自分やチームのモチベーションを管理する技術を必死に身につければ、それは将来、年収を100万、200万と押し上げる強力な武器になります。
坂井さん自身も、かつて人材育成の仕事を手弁当で引き受けた際、評価に反映されず悔しい思いをしたことがありました。それでも、「この機会を将来への還元に繋げよう」と腹をくくって取り組んだ経験が、今の仕事に生きていると語ります。
まとめ
✅短期的価値ではなく、リーダー経験がもたらす将来の市場価値に目を向ける
✅向き合い方次第で累積価値を最大化できる可能性がある
✅リーダーとして成果を上げることが、将来の転職価値や生涯年収を大きく変える鍵となる
坂井さんは最後に、どこの会社でも役職手当の現実は似たようなものかもしれないとしつつも、今の場所で積んだ経験は必ず将来の自分への大きなリターンとなって返ってくると締めくくりました。
プロフィール
坂井風太
早稲田大学法学部卒業後、2015年DeNAに新卒入社。旅行事業部(現エアトリ)に配属後、ゲーム事業部、小説投稿サービス「エブリスタ」に異動。2020年にエブリスタ代表取締役社長に就任。M&Aや経営改革などを行うと同時に、DeNAの人材育成責任者として人材育成プログラムを開発。2022年にDeNAとデライト・ベンチャーズ(Delight Ventures)から出資を受け、株式会社Momentorを設立。組織効力感や心理学をもとにした人材育成と組織基盤構築の支援を行っている。
企業サイト 株式会社Momentor X(旧Twitter) 坂井風太Podcastでもっと詳しく聴く
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