Mrs. GREEN APPLE、MUFGスタジアム(国立競技場)へ フェーズ2から辿る、着実に拡大し続けるライブ規模
今年1月にフェーズ3を華々しくスタートさせたMrs. GREEN APPLE。彼らのスタジアムツアー『ゼンジン未到とイ/ミュータブル~間奏編~』が4月18日よりスタートした。
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■計4公演開催、嵐に並ぶ史上2組目にしてバンド史上初の快挙
4月18日、19日の会場はMUFGスタジアム(国立競技場)。ツアーはこの後、5月4日、5日の大阪・ヤンマースタジアム長居公演を経て、7月4日、5日に再びMUFGスタジアムにてファイナルを迎える。MUFGスタジアムでの4日間公演は、嵐に続く史上2組目、かつ“バンド”としては史上初の快挙だ。フェーズ3始動後初のツアーに相応しいスケールで、彼らは新たな一歩を踏み出したのだ。
バンドの現在地を語るうえで欠かせないのが、2022年に幕を開けたフェーズ2の歩みだろう。フェーズ2初のライブは、同年7月8日に神奈川・ぴあアリーナMMにて開催された『Mrs. GREEN APPLE ARENA SHOW "Utopia"』だった。〈この世は腐ってなんかは居ない。/どうかそんな歌を歌わせてよ/ずっと〉と歌われる「Attitude」から始まったこのライブで、Mrs. GREEN APPLEはファンとの再会を果たすと同時に、新章の始まりを高らかに告げたのだ。
それ以降、Mrs. GREEN APPLEのライブの規模は着実に大きくなっていく。2023年夏にはアリーナツアー『Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023 "NOAH no HAKOBUNE"』を行ったあと、同年8月に自身初のドームライブ『Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 "Atlantis"』を埼玉・ベルーナドームにて開催。翌年には『ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~』を兵庫・ノエビアスタジアム神戸と神奈川・横浜スタジアムにて開催し、日本のバンドとしては史上最年少でのスタジアムツアーを成功させた。
ほかにも、2023年から2024年にかけては、ファンクラブ会員限定のライブツアー『Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR "The White Lounge"』や、神奈川・Kアリーナ横浜にて定期公演『Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"』を計10日間にわたって開催。バンドの名前が世間に広く知れ渡り、ライブの規模を拡張させながらも、公演の一つひとつに明確なコンセプトと物語性を宿してきた点に、Mrs. GREEN APPLEの特異性があるように思う。
2025年には『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』で「最優秀アーティスト賞」を受賞し、『第67回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)にて大賞を獲得し3連覇を果たすなど、名実ともに“国民的バンド”となったMrs. GREEN APPLE。同年6月に“エンタテインメントメディア”として自ら立ち上げた『Mrs. GREEN APPLE presents「CEREMONY」』では、ジャンルを超えたアーティストが集い、円卓を囲んで互いのパフォーマンスを鑑賞し合うという、新機軸のエンタテインメントを提示した。
■デビュー10周年には立て続けに大規模公演を開催 今後の“壮大な計画”にも集まる注目
2025年7月8日にデビュー10周年を迎えると、同月末には神奈川・山下ふ頭特設会場でアニバーサリーライブ『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~』が開催された。バンドの軌跡を振り返り、ファンとともに10周年を祝った特別な祭典。彼らのデビューミニアルバムのタイトルを冠した「Variety」が初披露されたことや、ライブがバンドの始まりの曲である「StaRt」で締めくくられ、挑戦を続けながらもいつでも初心に立ち返るという彼らの本質が示されていたことも印象深い。
そして同年秋には、5大ドームツアー『Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"』を開催。約55万人を動員したこのツアーは、『EDEN no SONO』『NOAH no HAKOBUNE』『Atlantis』という彼らのライブの系譜=ストーリーラインに連なるもの。Mrs. GREEN APPLEのライブが単なる公演の積み重ねではなく、ひとつの物語として紡がれていることがあらためて示されていた。
先日行われたオフィシャルファンクラブ「Ringo Jam」の10周年記念イベント『PMGA SUMMIT about PHASE-3』での発表によれば、フェーズ3においてはすでに複数のライブの構想が練られているという。今年秋のファンクラブツアー『Mrs. GREEN APPLE Ringo Jam Tour "SHADOWS"』をはじめ、2027年の『Mrs. GREEN APPLE on Harmony 2』、2028年の『BABEL no TOH』に続くストーリーラインの最新作『ELYSIUM』、2029年の『The White Lounge 2』(仮称)と、現時点で掲げられている長期的なビジョンは、まさに壮大なプロジェクトの設計図のようである(※1)。
こうした構想がすでに明かされているからこそ、今回の『ゼンジン未到とイ/ミュータブル~間奏編~』が持つ意味は大きい。『ゼンジン未到』は、彼らがデビュー前の2014年から続けてきた原点とも言えるライブシリーズ。その名を冠した本公演は、これから展開されていくフェーズ3の序章として機能していくはずだ。彼らがフェーズ3でどのような景色を描いていくのか。その期待は、ツアーの幕開けとともに高まり続けている。
※1:https://mrsgreenapple.com/news/detail/22440
(文=かなざわまゆ)
