ベンチでの明るい姿が話題 開幕ダッシュに成功 ヤクルト・池山監督が意識する“見られ方”
ベンチがいつも明るい。開幕ダッシュを決めたヤクルトの今季の姿だ。その先頭にいるのが、池山隆寛監督(60)。得点時にベンチを見ると、誰よりも大きなガッツポーズ。リードを許している展開でも、笑顔で戦況を見守っている。
「勝っても負けても、そういうところはずっと自分でやっていこうと思っている。選手も敏感に感じるところやから」
ミスが出ても、怒りの感情を出すことはない。好プレーには拍手を送り称える。若手や1軍経験が少ない選手が多い中で迎えたシーズン。「グラウンドの中ではのびのびとプレーしてもらいたい」と意識している。
もちろん、ミスを見て見ぬフリをしている訳ではない。今季初の連敗を喫した10日の巨人戦では、2回1死一、二塁で右中間への飛球に一塁走者の増田もタッチアップで二塁を狙ったが憤死。チャンスを逸してしまった。試合後には「一塁ランナーは行ってはいけない場面だった。そこの考えがちょっと足らなかった」と指摘した。
「走塁もそうだし、守備も打つことも、失敗を恐れたら何もできない。失敗の中で覚えることもある」という。その上で「やってはいけないミスとかは、ちゃんとコーチが指摘して。イエローカード出てるプレーもある。そこはしっかりと向き合ってやっていきたい」。反省は試合後にしっかりと促している。
声をからすほど、声を出して鼓舞。ベンチを飛び出し、最前で選手を迎える姿も印象的だ。ピンチでマウンドに行く時もナインを笑顔にする。「何か俺が行くときには、ニコニコしてる」。どうにかしたいという思いから、気づいたら飛び出していることもあり「何言ったか覚えてない」と振り返ることもあった。そんな指揮官の姿に長岡も「チームの雰囲気もいいですし、監督が何より先頭に立って声を出してくれているので。活気は、ベンチの中でもついてると思う」と感謝する。
「試合になれば思い切ってプレーしてもらいたいし、そういう思いで送り出している。スタメンは代表なので思い切ってやってもらいたい」と池山監督。太陽のような指揮官が、チームを明るく照らし続けていく。(記者コラム・小野寺 大)
