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 NHKは9日、東京・渋谷の同局で会見を行い、再来年2028年に放送する大河ドラマ(日曜後8・00)第67作が、漂流の末にアメリカ合衆国を訪れた最初の日本人の一人、ジョン万次郎を主人公とした「ジョン万」、主演は俳優の山崎賢人(31)、脚本は連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」などの藤本有紀氏に決定したと発表した。19世紀の日米と太平洋を舞台に“漂流者”となった庶民の一大感動巨編。山崎は大河初出演にして初主演に挑む。藤本氏は2012年「平清盛」以来16年ぶり2回目の大河脚本となる。

 制作統括の家冨未央チーフ・プロデューサー(CP)は現在社会について、「国籍や言語の違い、宗教の違い、文化の違いで人が簡単に分断されていく世の中だとこないだのアメリカに取材に行った時にも感じました」と分析。

 「ますますその流れが強くなっていく中で、分断ではなく自分と完全に異なるエッセンスをもった人たちと関わり続けた人が万次郎さん。人が人を隔てるのではなく、まず違いをお互いに理解することで、人生を切り開いているけということを誰よりも体現した人じゃないかなと思います。平和を語るのはおこがましいですが、そういう姿をお届けすることで、そういう生き方をしてくださる方が一人でも増えてくれたら、前向きに歩む人が増えていけばいいなと思っています」と今作に込めた思いを語った。

 主人公は「ジョン万次郎」こと中濱万次郎。歴史に名が残るはずなどなかった貧しき漁師だが、漂流の悲劇の末に救出されてアメリカに渡り、日本を救う“知と技”を得た一流の船乗りとなる。異国の友は彼を「John Mung(ジョン マン)」と呼んだ――。19世紀の日米と太平洋を舞台に、命がけのサバイバルの連続と遥かなる再会のロマンを描く“漂流者”となった庶民の一大感動巨編だ。