春は暮らしが大きく変わるタイミング。環境の変化をきっかけに、これからの自分に必要なものを見直す人も多いのではないでしょうか。「60代になっていろいろなものを手放した」と語るのは、築50年の家に夫と2人で暮らす、整理収納アドバイザーの新田由香さん(60代)。今回、新田さんに「捨てたら暮らしがラクになった」ものについて、教えてもらいました。

1:憧れて買った「アロマディフューザー」

香りのある暮らしに憧れて購入したアロマディフューザー。

【実際の写真】マット生活をやめたらこんなにスッキリ!

しかし、水を使うタイプはこまめなお手入れが不可欠です。忙しさにかまけて洗浄をおこたると、水アカや内部の汚れが気になりだします。

「このままスイッチを入れたら、カビや汚れを部屋中にまき散らしているのではないか…」と、癒やされるはずの道具が、いつしか不安の種に。

結局、「丁寧にお手入れしなきゃ」というプレッシャーを手放したくて、ディフューザーそのものを手放すことに。ものはもつことで管理の手間も増えるということを実感しました。

2:ストレスの種だった「お風呂のフタ」

お風呂掃除のなかで、もっとも気が重かったのが「お風呂のフタ」の手入れでした。ジャバラ状の溝にたまるヌメリや、いつの間にか発生しているカビ。

強い洗剤を使い、ブラシで一本一本溝をこする作業は、時間もかかるし、体力も使うし、イライラする家事のひとつでした。

さらに、わが家の浴室ではフタをたたんで置いておくと、それだけで場所を取られてしまい、洗い場が狭く感じられるのも悩みの種でした。夫婦ふたり暮らしのわが家の場合は、続けて入浴するように工夫をすれば、そもそもフタなんてなくてもいいのでは? と思いきって手放すことに。

あの面倒な「お風呂のフタの溝掃除」から完全に解放された喜びたるや!

そしてなにより、フタという大きな物体がなくなったことで、洗い場が広々と使えるようになりました。また、続けてお風呂に入ることで、ガス代の節約にもなっているように思います。

3:洗濯が面倒だった「キッチンマット」

キッチンにはマットを敷くもの、という固定観念がありました。でも、マットは料理中の油はねや水滴ですぐに汚れてしまいます。

本来ならこまめに洗うべきですが、大きくて厚みのあるマットを洗濯機に入れるのはひと苦労。つい「明日でいいか」とか、「次の休みに洗濯しようか」と汚れを放置してしまい、そのたびに小さなストレスを感じていました。

●キッチンマットをやめて気づいた「意外なメリット」

キッチンマットは本当に必要かと疑問に思うようになり、買い替えのタイミングで、一度マットなしで暮らしてみることに。すると、マットをなくしたことで、床の汚れがダイレクトに見えるようになったんです。

汚れたら、その場でキッチンペーパーやクロスでサッとふき取る習慣がつきました!

今では、キッチンカウンターの下にキッチンの床掃除専用のクロスをかけていて、水はねや汚れをサッとふけるようにしています。

また、60代からは足元の安全も無視できません。マットのわずかな段差による「つまずき」の心配がなくなり、キッチンでのフットワークが軽くなったのもうれしい変化でした。

ものを手放すと、手間が減り、掃除がラクになり、気持ちまで軽くなります。手放すことは、これからの暮らしをラクにすることだと実感しています。

また、「あって当たり前」だと思っていたものが、じつはなくても困らないということも。60代からの暮らしは、引き算を楽しみながら、身軽に、そして自分らしく整えていきたいものです。