日本人が持つ、世界的に見て“極めて希少な特権”とは?ハワイ移住した45歳・元テレ朝アナが解説
40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当。さらに2025年10月には、ハワイ子会社「ALOHA7, Inc.」のCEOに就任し、家族とともにハワイへ移住。新たなステージで活躍の場を広げています。
◆2月20日は「旅券の日」
みなさん、2月20日が何の日かご存じでしょうか。
あまり知られていませんが、この日は「旅券の日」ーーつまり「パスポートの日」です。
2026年の「ヘンリーパスポートインデックス」によると、日本のパスポートは世界第2位の強さを誇ります。現在、日本のパスポートがあれば188の国と地域にビザなしで渡航できると発表されました。
世界的に見れば、これほど自由度の高いパスポートは、まさに“信用の証し”。日本人であるということ自体が、国際社会から高い信頼を得ているという意味でもあります。
けれど、その一方で、日本のパスポート保有率はわずか17.5%。およそ6人に1人しかパスポートを持っていない、という現実があります。
世界が羨むほどの“プラチナチケット”を持ちながら、タンスの肥やしにしている。あるいは、そもそも手にしてすらいない。
なぜ私たちは、この「世界最強クラスの信用」を使わずにいるのでしょうか。今日は、そんなお話しをしてみたいと思います。
◆そもそもパスポートの本質的な価値とは?
そもそも、パスポートの本質的な価値とは何なのでしょうか。
私たちがよく知っているのは、「写真付きの身分証明書として使える」という機能かもしれません。けれど、それはあくまで副次的な役割にすぎません。
パスポートの本来の意味は、日本国政府が外国政府に宛てた“保護要請書”です。実際、券面の裏側にはこう記されています。
「所持人を通路故障なく旅行させ、かつ保護扶助を与えられるよう要請する」
つまり、日本という国家が各国に対して「この人は日本国民です。どうか安全に通行させ、必要なときは守ってください」と公式にお願いしている文書なのです。
◆日本のパスポートの当たり前は、世界の当たり前ではない
その一冊を持つだけで、188の国と地域にビザなしで渡航できる。
これは単なる偶然ではありません。
先人たちが積み重ねてきた外交努力、経済力、そして何より「日本人は約束を守る」「大きなトラブルを起こさない」という国家への信用の蓄積。その結果として与えられている“見えない信頼”です。
私たちは、その信用の上に立っています。しかし、この「当たり前」は、世界の当たり前ではありません。
パスポートの力が弱い「持たざる国」の若者たちは、渡航のたびに高額な手数料を払い、膨大な書類を準備し、国によっては面接を受けなければなりません。それでも、ビザが下りないことは珍しくありません。
そんな彼らにとって国境は、大きな壁になっている。
一方で、日本人は188カ国がフリーパスで、国境が自動ドア状態になっている。私たちは「移動の自由」という、世界的に見れば極めて希少な特権を持っているのです。
◆旅券の日に問われる、日本人の国際化
そして今年も、2月20日「旅券の日」がやってきます。この日は、外務省から最新の旅券統計が発表される日でもあります。
これは単なる数字の発表ではなく、日本人の国際化の健康診断のような意味があるんじゃないかと、私は思っています。

