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2026年になってから、インスタグラムで「2016年トレンド(2016 trend)」というものをよく見かけます。10年前の自分の髪型やメイクアップ、服装、そのとき流行っていたものや思い出を、2016年トレンドとしてアイコニックに写真で振り返るトレンド

いまから10年前、2016年といえばポケモンGOやSnapchat(スナップチャット)の犬フィルター、楽曲『PPAP』が世界的に流行った年。不思議なことにこの2016年トレンド、どうも筆者に近い年齢層(俗にいうミレニアル世代後半〜Z世代前半あたり)が多く投稿しているようで、10年前は20歳の大学生だった筆者もフィードを見ながらエモさを感じることもしばしば...。

とは言え、2014年も2015年もこんなインスタグラムのトレンドは存在しなかったような。え、なんで2016年だけ?

世代の当事者として、この2016年トレンドが生まれた背景を2つ考えてみました。

ストーリーズ機能が変えた記録

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ちょうど2016年に始まったインスタグラムのストーリーズ機能。それまではフィード投稿メインとしてインスタグラムを使っていましたが、ストーリーズの登場によって、私たちのSNSとの向き合い方は大きく変わりました。

それ以前のインスタグラムはSNSのメインストリームでありながらも、思い出のなかからも厳選された「作品を置く場所」。写真に加えて、キャプションをどんなふうに魅せるかの流行り廃りもあり、いま振り返ると、フィード投稿はちょっとした自己プレゼンの場でした(今もそれは変わらないですけどね)。

そこに現れたのが、24時間で消えるストーリーズ機能。それまで流行していたスナップチャットのように、今日食べたもの、ふとした風景、友達との飲み会の動画など、オチがなくてもいいような瞬間を「24時間で消えるからいいや」と、気軽に共有できる場所になりました。

世に出回ったばかりの頃のストーリーズは、今よりももっとラフで、とにかくサクッと共有したい感が強かった印象があります。 手書きの文字や謎のインスタ公式スタンプ、ブーメラン動画など、今ほど洗練されておらず、撮って出し感が味でした。これにより、日常の断片や完璧ではない瞬間までもが共有されるように。そして、ストーリーズからDMのやり取りが発生するなど、インスタグラムを通してコミュニケーションも生まれてきました。

結果として、「2016年以前」と「2016年以降」では、SNSに残っている記録の質が大きく異なることになったのではないでしょうか?

特定の世代と結びついているトレンド

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個人的に、このトレンドは特定の世代に結びついているものと考えます。とくにミレニアル世代後半〜Z世代前半あたりにとって、2016年は、

学生生活も後半で流動的な日々を過ごしていた(就活や進学など)社会人になり、生活の基盤や自己を確立し始めた or まだ模索していた時期インスタグラムで自分を表現し始めた

そんな「人生の若かりし転換期」ともいえる時期。

今のようにインスタグラムで「セルフブランディング」や「世界観」を求められる前、自分をただただ表現しながらも、良いも悪いもさまざまなことを経験しながら本当の意味での大人になりつつあった時期だったのではないでしょうか。

社会に出て責任を背負う前の軽やかだった自分や、一方で社会に出始めて新しい自分を知る境目。 それを“トレンド”という形で肯定的に振り返れるのが、このムーブメントの心地よさなのかもしれません。

2016年トレンドには理由があった

SNSを大きく変えるストーリーズ機能が生まれた時期と、特定世代の人生の転換期。 この2つが重なったのが、2016年でした。 だからこそ、2014年でも2015年でもなく、「2016年」がトレンドとして立ち上がったのではないでしょうか?

ちなみに今、2016年風に写真や動画を撮るのもトレンドのようで。あの黄色味のあるカメラフィルターを見るだけであの頃を思い出すって人も少なくないはず。

デジタルで手軽に思い出を振り返れるって率直に良い。SNSがある時代に生まれてよかったです。

Source: Instagram