GameSirの冒険。レーシングコントローラーに親指用ハンドルをねじ込んだ
ラスベガスで開催されたCES 2026で、ゲーム周辺機器メーカーのGameSirがちょっと変わったレーシングゲーム用コントローラーを披露しました。その名も「GameSir Swift Drive」。
画像でわかるように、コントローラーのど真ん中にステアリングホイール(つまりハンドル)を組み込むという大胆なアイデアで、見た目だけでなく感触も意外としっかりしているんです。
本格的なシミュレーターとSwift Driveの違い
レーシングゲームにはハンドル型のコントローラーやペダルがつきものですが、用意するのも大変ですし、設置場所も必要です。さらに本格的なシミュレーターとなれば、まるで実車さながらの体験が得られる反面、設置や価格のハードルが高いのも事実。
それらに比べてSwift Driveのアプローチはまったく別。一般的なゲームパッド(ゲームコントローラー)のフォルムをベースに、両方の親指で操作する小型ハンドルを中央に配置しています。「本当に動くの?」と思うかもしれませんが、これが案外ちゃんと動くんです。
親指で回すハンドル、フィードバックも上々
このハンドル、見た目は飾りのようにも見えますが、なかなか考えられた設計がされています。GameSir曰く、小型のモーターとフォースフィードバック機構を組み合わせており、路面の起伏や挙動を手元で感じられ、ハンドルの重さが再現されるとのこと。例えば、ゲーム内でザラザラした砂利道を走ると、ハンドルが“押し引き”されて、その感覚が親指に伝わってきます。
これはレーシングシミュレーター用の大きなハードウェアセットでは味わえない「手軽さ」と、「触覚フィードバック」を両立しようというトライアルとも言えます。さすがにシミュレーターほどのリアルさは得られないですが、デジタルカーの運転をより楽しくさせるのは間違いないでしょう。
レース特化のための割り切りも
注意すべき点としては、このコントローラーはレーシングゲーム専用と考えたほうがよさそうです。
右側の親指スティックが通常の平たい形ではなく、小さな“突起状”のナップになっているなど、一般的な操作は犠牲にしなければならないわけです。また、スティック類やボタンにも耐摩耗性の高いホールセンサーを使い、長時間のレーシングプレイにも耐える設計です。
今年後半に発売を予定
GameSirのCEOであり、Swift DriveのデザイナーでもあるBetta Core氏によれば、このコントローラーは2026年後半の発売を予定しているとのこと。価格はおよそ150ドル(約2万3000円)前後を想定しているそうです。ただし、CESに出展されたものはプロトタイプであり、製品版では細かな変更が入る可能性があります。
レーシング特化であることは間違いないですが、案外レーシングゲーム好き以外にとっても、このコントローラーは面白い存在になり得るかもしれません。
例えばオープンワールドゲームでの運転シーンであったり、来る大作『グランド・セフト・オート VI』のようなタイトルでのカーチェイスなどでは、普通のコントローラーより“没入感”は高く感じられることでしょう。

