Amazonが提供する衛星通信サービス「Amazon Leo(旧称Project Kuiper)」が、2026年の本格商用展開に先立ち、一部の企業向けに試験運用を開始したことが分かりました。

Amazon Leo introduces Ultra antenna with 1 Gbps speeds, begins enterprise preview

https://www.aboutamazon.com/news/amazon-leo/amazon-leo-satellite-internet-ultra-pro

Amazon’s Starlink competitor is launching with ‘world’s fastest satellite internet antenna’ | The Verge

https://www.theverge.com/news/827783/amazon-leo-ultra-antenna-enterprise-preview

Amazon Leoは、地球の周回軌道上に150基以上の衛星を展開し、地上と通信させることで、世界のどこにいてもインターネットに接続できるようにするというサービスです。競合にはSpaceXの「Starlink」などがあります。

SpaceXのStarlink衛星が1万基を突破 - GIGAZINE



Amazon Leoのサービスのうち、企業および政府機関向けに提供される「Leo Ultra」は最大1Gbpsのダウンロード速度と最大400Mbpsのアップロード速度を実現します。これは、Starlinkが提供する最大400Mbpsのダウンロード速度を大幅に上回るものとなり、Amazonは「量産中の商用アンテナとしては世界最速」とうたっています。

Leo Ultraは高温、低温、降水、強風に耐える耐久性と耐候性を備えた設計で、過酷な環境下での運用が想定されており、可動部を排除することで多様な場所で迅速に設置できるようになっているとのこと。Amazon Leoが設計したカスタムシリコンチップ、Amazon独自の無線周波数設計と信号処理アルゴリズムが組み込まれていて、スループットの最大化とレイテンシーの最小化を実現しているのも特徴です。



個人向けとしては、小型の最大400Mbpsのダウンロード速度をサポートする「Leo Pro」、最大100Mbpsのダウンロード速度をサポートする「Leo Nano」が用意されています。

Amazonによると、既にジェットブルー航空やハント・エナジー・ネットワーク、コネクテッド・ファームズ、クレーン・ワールドワイド・ロジスティクスなど、航空会社や物流会社といった幅広い業界のパートナーと契約を締結しているとのこと。これらの企業へAmazon Leoを早期に導入するため、商用展開に先立って試験運用を開始し、ネットワークのテストを開始できるようにするそうです。



Amazonは「Amazon Leoは、信頼性の高い高速インターネットを、既存のネットワークの届かない場所で事業を行う何百万もの企業、政府機関、組織に提供することを目的としています。Amazon Leoはエネルギー、製造、メディア、輸送など、主要産業における重要な接続性のギャップを埋める一助となるでしょう。今回の発表は、このプログラムが導入段階から商用運用へと移行する上で、重要な一歩となります」と述べました。