実は火星と木星の間にも惑星があった!? 天文学者たちの惑星探訪【眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話】
火星と木星の間に存在する小惑星群
18世紀のドイツの天文学者ヨハン・ダニエル・ティティウスは、惑星に関するある法則を発見しました。当時は水星から土星までの惑星の存在が知られていましたが、これらの6つの惑星の太陽からの距離に一定の法則があると気づいたのです。
実はこの法則に従うと、火星と木星の間にも惑星が存在するはずでした。そこで、新惑星の探索がはじまります。
最初に見つかったのは、1801年に発見されたセレス(ケレスとも表記されます)という天体でした。次にパラスが見つかります。しかしセレスとパラスは月よりも小さかったので、ほかの惑星とは違うと判断され、「小惑星」と分類されました。
さらに、ジュノー、ベスタという小惑星も相次いで発見されました。今では火星と木星の軌道の間には、数多くの小惑星が存在する「メインベルト」と呼ばれる小惑星帯があることがわかっています。
小惑星の多くは小さな岩石や氷のかたまりで、その多くは太陽系形成初期の物質が残ったものだと考えられています。そのなかでもセレス、パラス、ジュノー、ベスタは「4大小惑星」と呼ばれ、セレスは現在「準惑星」に分類されています。ほかの3つの小惑星と異なり、大きくて丸いのがその理由です。
火星と木星の間には小惑星帯が存在する
火星と木星の間には無数の小惑星が存在する。
木星の強い重力の影響で惑星になりかけた天体が衝突して破壊され、多数の小惑星ができたと考えられている。
はやぶさ2が探査した小惑星「リュウグウ」
探査機のはやぶさ2が試料採取に成功した小惑星「リュウグウ」。その起源は太陽のはるか遠くにあり、小惑星帯を経て、地球近くに移動したと考えられている。原始的な物質の痕跡が残っていると考えられ、その分析により、太陽系の進化がわかるのだ。

