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EV戦略車第1弾「eVX」

今回から「ジャパン・モビリティショー(JMS)」と名称を変更した東京モーターショー。

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4輪や2輪だけでなく、暮らしをサポートする移動体や航空機など、幅広いジャンルのモビリティが出展され、お披露目されるモデルはやはりEV(電気自動車)が中心となる。


スズキのEV戦略車第1弾「eVX」    スズキ

まず、今年1月にインドでエクステリアを公開した、スズキのEV戦略車第1弾「eVX」を進化させ、インテリアも初公開する。

全長4300×全幅1800×全高1600mmと、比較的コンパクトなサイズで、EVならではのロングホイールベースで四隅に張ったタイヤや引き締まった力強いボディが特徴的だ。EVの先進性や洗練さと、SUVの力強さや冒険心を表現したデザインだという。

インテリアも、デバイス類を透過・浮遊させることで先進的な空間を演出するなど、EVにふさわしい先進装備とタフで機能的なデザインが調和した空間としている。

パワートレインなどは未発表だが、一充電による航続可能距離は500kmとされている。このモデルの市販バージョンは2025年頃からインドを皮切りに、日本も含めて世界で発売される予定だ。

待望? 軽ワゴンEV「eWX」

また、スズキらしい実用的な軽ワゴンとEVらしい先進性をクロスオーバーした、軽ワゴンEVの「eWX」を世界初公開する。

全長3395×全幅1475×全高1620mmと軽規格に収まるサイズで、毎日の生活に寄り添う軽ワゴンEVがコンセプトだ。


軽ワゴンEVの「eWX」

今までどおり(エンジン車のように)使える安心感に、EVならではの快適さや楽しさを加えたのが、このeWXだ。

ターゲットユーザーのイメージは、「肩ひじ張らず、日常を楽しむ人」たち。目指すのは、Tシャツや短パンで気軽に乗れる「相棒」だという。

航続距離は230km。

カドマル長方形をモチーフにした内外装のデザインや、前後のウインドウを上方まで延長したり、磁石で固定できるダッシュパネルなど、デザイン的にはコンセプトモデルの域を出ていない部分も多いが、将来的にはこれをベースにした市販モデルが登場する可能性は高いだろう。

「eエブリイ」がJMS 2023に

さて、スズキが出展するEVの中で、“もっとも市販に近い”のが、BEV商用軽バンの「eエブリイ・コンセプト」だ。

これは、スズキ・ダイハツ・トヨタの3社共同開発による、EVシステムを搭載した商用軽バンのEVモデルである。


「eエブリイ・コンセプト」。ボディサイドのグラフィックと車名のロゴはJMS専用にデザインされたものだが、反響次第では市販時にオプション設定されるかもしれない。ラストマイル輸送に最適なEVとして、3社が共同開発した商用軽バンに適したBEVシステムを搭載した、このモデルを法人に向けて提供していく。    スズキ

春に開催された「G7広島サミット」にもプロトタイプが参考展示されたから、ニュースなどで見かけた読者諸氏も多いのではないだろうか。ベース車両はダイハツ・ハイゼットカーゴで、車両の生産はダイハツが行う。

サイズは、全長3395×全幅1475×全高1620mmと、軽自動車の規格に収まるもので、一充電による航続可能距離は200km。

ターゲットカスタマーは個人ではなく、「カーボンニュートラル宣言」をする企業が増えていることを背景に、その実現を目指す法人が対象だ。

どうなる軽商用EV?

「eエブリイ」は、軽バンならではの使い勝手の良さはそのままに、たくさんの荷物を積んでもEVらしい力強い加速を見せ、また振動の少ない静かな走行もEVならでは。

さらに非常時には、「動く蓄電池」としてクルマの電気を外部に供給することで、地域社会に貢献することができる。市販開始は、2023年度内を予定。


ホンダがジャパン・モビリティショー2023にプロトタイプを出展する「Nバンe:」。    ホンダ

奇しくも今回のJMSでは、ホンダもNバンをベースにした軽商用EVを参考出品すると予告しており、こちらは2024年前半には100万円台の車両価格で発売するとアナウンスされている。

また、三菱では2022年からミニキャブ・ミーブの一般販売を再開しているが、軽乗用EVのサクラやeKクロスEVが人気を博していることから、日産と三菱の共同開発で、新たな軽商用EVが登場してくることも十分に考えられる。

2024年は、軽商用車にもEV化の波が拡がっていくことは間違いなさそうだ。