ポルトからアンタルヤスポルに籍を移した中島。(C)Getty Images

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 森保ジャパンで10番を背負った男の現状に隣国も注目している。

 現地時間9月8日、トルコ1部アンタルヤスポルはMF中島翔哉の加入を発表した。契約期間は2年間となっている。

 ポルトガルの名門ポルトでセルジオ・コンセイソン監督の構想外となっていた28歳は、今夏になかなか移籍先が見つからず。現地メディアによれば、契約解除をしてフリーで移籍する運びとなったようだ。

 このニュースを驚きをもって伝えたのが、韓国メディア『InterFootball』だ。「ソン・フンミンより移籍金が上だった中島が、ポルトで大失敗→トルコ行き」と見出しを打ち、次のように伝えている。

「中島はポルトガルリーグのポルティモネンセで47試合に出て、15ゴール・19アシストをマークし、注目を集めた。ヨーロッパでも通用する日本人選手として有名だった。株価を高めた中島は、突然カタールのアルドゥハイル行きを選んだ。移籍金は3500万ユーロ。アジア人選手の歴代最高額だった」

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 同メディアは、「それまでの記録は(韓国代表FWの)ソン・フンミンが持っていた。2015年、レバークーゼンからトッテナムに籍を移す際に、移籍金3000万ユーロを記録した。その移籍金で上回った中島への期待は高かった」と続けている。

「中島は短期間でカタールを後にし、ポルトに向かった。ここで本格的に飛躍するかに思われたが、大不振だった。ソン・フンミンと比較できないほど、酷いパフォーマンスと成績だった。ポルトで余剰戦力になり、追い出されるようにアル、アインにレンタルで去り、ポルティモネンセにも留まったが復活できなかった」

『InterFootball』は、韓国代表の絶対エースの移籍金記録を塗り替えたドリブラーについて、「価値が暴落した中島は、アンタルヤスポルで復活を夢見る」と綴っている。

 ドルトムントやレアル・マドリーでプレーした元トルコ代表のヌリ・シャヒン監督の下で、小柄なテクニシャンは輝きを取り戻せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部