在宅ワークしてみたらネットが遅い? 高速回線を活かせるルーターの選び方

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インターネット回線として普及した光ファイバー。
常時接続サービスとして、1Mbpsを超えるADSLが始まった2000年代初頭、光ファイバーは最大100Mbpsの通信速度を謳うなど、夢のインターネット接続のように期待されていたことは、パソコンに詳しくない人でも「なんとなく覚えている」という人も多いはず。

そんな光ファイバーを利用したインターネットは年々速度が向上し、現在はNTT東西を始め多くの回線事業者で1Gbpsのサービスが提供されています。

1Gbpsでも十分に高速ですが、さらにここ2〜3年で5Gbpsや10Gbpsといった高速サービスが始まっていることは意外と知られていません。

またテレワークが推奨される今、いざ在宅でテレワークしてみたら自宅のインターネット回線が思いの外遅いと感じている人も多いようです。

どうすれば自宅のネット回線が速くなるのか?
高速な回線への変更を検討する人も増えています。
・インターネット回線を変えず速度を改善する
・高速なインターネット回線に変更する
どちらの方法であってもチェックして欲しいのが「ルーター」や「アクセスポイント」です。

今回は、ネットを高速にするためには、
何をチェックするとよいのかを解説していきます。


○速度が遅い原因、実は「Wi-Fi」かも
現在は、以前のようにパソコンに有線ケーブルを接続してインターネットを利用している人は少数派と言えるでしょう。多くの人はスマートフォンやタブレットと同様に、Wi-Fiを利用したケーブルレスでインターネットに繋いでいるという人が多いでしょう。

もし自宅のインターネットが遅い場合、このWi-Fiを最初に疑いましょう。

Wi-Fiには速度の規格がいくつか存在します。
現在、最も普及していると考えられるのが「IEEE 802.11n」に対応したWi-Fiルーターで、この規格での最大通信速度は600Mbpsです。
実際にはアンテナの都合、144.4Mbpsや300Mbpsまでに制限されることも珍しくなく、さらに理論値でこの速度ともなれば、Wi-Fiルーターから繋ぎたいパソコンまでの距離や障害物次第では大きく速度が落ちてしまいます。

インターネット回線が1Gbpsと高速な回線を利用していても、Wi-Fiでの無線通信がそれに満たなければ、せっかくの速度を活かしきることはできません。




そんなときはWi-Fiルーターの買い替えを行うのがベスト。
インターネット回線を契約した際、オプションサービスとしてWi-Fiルーターの貸出が行われている場合もありますが、そうしたレンタル機器も高速な回線を活かしきれる速度に対応していないことも多いため、自分が契約した回線に見合った速度のWi-Fiルーターを別に購入した方がおトクでもあります。

この際に注意したいのがWi-Fiの規格。
1Gbpsなど高速な回線で快適に利用したい場合は「IEEE 802.11ac」に対応した機器を選ぶのがオススメです。
選ぶ機種や接続する機器との組み合わせにもよりますが、通信速度の下は400Mbps、上は2Gbps近い理論値となり、インターネット回線の速度を活かせるはずです。


○「有線」の速度にも注意
パソコンやスマートフォンでのインターネット利用は無線であっても、Wi-Fiルーター自体は有線でネットに接続する必要があります。

この「有線」の部分の速度がボトルネックになっているケースがあり、最近になってきて増えてきた1Gbpsを超える速度のインターネット回線を契約した場合、ここにも注意が必要です。




「WAN」や「INTERNET」と書かれているLANケーブルの差込口。
Wi-Fiの速度も大事ですが、差込口の最大通信速度も100Mbps、1Gbps、2.5Gbps、5Gbps、そして10Gbpsと複数の速度・規格が存在しています。

もし10Gbpsの高速なインターネット回線を契約しても、多くの機器を繋ぐであろうWi-Fiルーターが最大1Gbpsまでしか対応していなければ宝の持ち腐れです。

Wi-Fi自体の速度はもちろん、有線で繋ぐ部分の速度も注意が必要なことは覚えておきましょう。

以前ならばインターネット=調べ事をする際に利用するものでしたが、最近はSNSの利用はもちろんのこと、動画の見放題サービス、さらに昨今のテレワークなど、自宅のインターネット回線の用途は広がりを見せています。
「夜間しか使わない」「スマートフォンが無制限プランで移動中にしかネットしない」という人も、現在の社会的状況から「家でネットが使えるメリット」に気付いた人も多いでしょう。

これからインターネット環境を整えていく場合でも、現在利用中のネット回線の速度を改善する目的でも、Wi-Fiルーターの購入時の「速度」「規格」は注意深く確認し購入しましょう。


執筆 迎 悟