一般向けより詳しい「高度利用者向け」の緊急地震速報を受信できるパソコン用フリーソフト

写真拡大 (全7枚)

気象庁が出す緊急地震速報は、
「一般向け」
「高度利用者向け」
この2種類があるのをご存知だろうか?

今回は「高度利用者向け」の緊急地震速報を受信できるフリーソフトを紹介しよう。

店舗経営者やビル、オフィスの管理責任者など、一般の人よりも地震に対して、
・敏感であること
・迅速なあ対応
などを求められる方は、利用してみてはどうだろうか。


●緊急地震速報には「一般向け」と「高度利用者向け」がある
大きい地震発生時に、携帯電話やテレビ、ラジオで流れるのが「緊急地震速報」だ。
地震発生時後、数秒から数十秒前に警報を鳴らして、大きい揺れの発生を事前に知らせることを目的としている。

この「緊急地震速報」には「一般向け」と「高度利用者向け」の2つがある。
「一般向け」は、
前述の携帯電話やテレビ、ラジオで流れるものだ。
特に強い地震が発生した場合(最大震度が5弱以上と予想される場合)に発表される。

一方の「高度利用者向け」は、
一般向けより基準が低く、誤報の可能性は高くなるが速報性を優先し、特定地域の震度や揺れの到達時間まで確認できる情報だ。


●「高度利用者向け」の緊急地震速報を受信できる「SignalNow X」
今回紹介するWindows用のフリーソフト「SignalNow X」を利用すると、この「高度利用者向け」の緊急地震速報を受け取ることができる。

「一般向け」とは異なるよりきめの細かい情報が必要な場合は、インストールしておくと便利だ。

インストール後、起動したら、
左側のメニューで[設定]を選択して、所在地情報と通報条件を設定する。

所在地は[県庁所在地一覧]をクリックして、一覧から選択すればよい。
[通報条件]は情報を受け取る条件となる震度とマグニチュードを設定する。


気象庁が提供している「高度利用者向け」の緊急地震速報を受け取ることができるフリーソフト「SignalNow X」。



左側のメニューで[設定]を選択したら、所在地情報と通報条件を設定する。



所在地情報は[県庁所在地一覧]をクリックして一覧から選択する。


メニューで[訓練]を選択すると、
任意の場所(緯度・軽度)で架空の地震を発生させて、所在地の震度と揺れの到達秒数をシミュレーションできる。
「東日本大震災」や「関東大震災」など、過去の大地震を選択してシミュレーションすることも可能だ。

[通報音の確認]では、警報の音を鳴らして確認できる。
ただし、人を不安にさせる"あの音"が鳴るので、音を鳴らすときは、周囲に十分注意を払って実行してほしい。
ボタンを押せば音が鳴り、もう一度押せば停止する。

メニューの[履歴]を選択すると、実際に通知された緊急地震速報の情報が最大5件まで履歴として表示される。


メニューで[訓練]を選択すると、架空の地震を発生させて震度や到達時間をシミュレーションできる。



[震源地]のリストでは、関東大震災や東日本大震災などの過去の大地震も選択できる



メニューの[履歴]には、通知された緊急地震速報の履歴が最大5件表示される。


携帯電話から緊急地震速報が流れると、誰もがドキッとするし不安になる。
めったにないだけに、いざ警報が鳴ると慌ててしまう。

一方、SignalNow Xで受信できる情報は、そこまで緊急性は高くないが、日頃から地震情報を収集しておきたい人には向いている。
たとえば、店舗やオフィスフロアの責任者などは、
日頃からSignalNow Xで地震情報に触れたり、SignalNow Xを活用して訓練したりしておけば、いざというときにも慌てることなく対応できるのではないだろうか。
地震対策として、うまく活用してほしい。

SignalNow X
提供元:ストラテジー株式会社


井上健語(フリーランスライター)