無人島で繰り広げるARアトラクション「ジュラシックアイランド」は波に揺られる価値あり
ハウステンボスは7月1日より、長崎県中央部に位置する大村湾に浮かぶ無人島「長島」にて、ARアトラクション「ジュラシックアイランド」の営業を開始します。営業開始前に開催されたプレスツアーに参加したので、体験レポートをお届けいたします。「ジュラシック アイランド」は屋外ウォークスルー型のARアトラクション。「無人島」で運営する「屋外ウォークスルー型ARアトラクション」としては日本初となります。企画、開発にはKDDIが協力。アプリケーション、ハードウェア、ネットワーク含めてKDDIがトータルでサポートしています。

ゲームジャンルはガンシューティングゲーム。ARスコープが取り付けられたライフル型の銃を装備して森林を探検し、ARスコープ越しに現われる肉食恐竜を倒していきます。

ARスコープが取り付けられた専用ライフル銃「ディノシューター」を装備


ARスコープには「iPhone」を使用(カメラを見れば一目瞭然)。ARソフトウェアとしては「ARKit」が採用されています


ライフル銃は、射撃時のリコイルショックを再現したPP GUN製をカスタマイズして使っています。誤動作を避けるため、トリガーのみが反応する仕様です


小柄な方、子ども向けに小型ガンも用意されています

システムとしてはスマートフォン(iPhone)のAR技術「ARKit」を活用して、ARエンジンで無人島の地形を認識し、実際の光景と恐竜のCGを合成しています。各プレイヤーの位置はGPSとデジタルコンパスで取得されており、恐竜の出現位置、プレイ状況、ゲームシナリオ進行がコントロールサーバーによって制御されています。

ただし各端末のゲーム自体は独立して動作しており、恐竜の位置、数、生死などの情報は共有されていません。つまり協力して敵キャラクターを倒すのではなく、それぞれ独自に恐竜を狩り、スコアを競うゲームというわけです。


恐竜の出現位置、各端末のプレイ状況、全体のシナリオ進行はコントロールサーバーによって管理されています

さてVR、ARマニアには興味深い「ジュラシックアイランド」ですが、実際に体験するまでの道のりが「物理的に」ハードモードです。料金は2,100円と比較的リーズナブルですが(別途ハウステンボス入場チケットが必要)、このアトラクションが開催される無人島はハウステンボスから直線距離で約6km離れており、片道約40分かかります。

ついでにお伝えしておくと、島での滞在時間は1時間50分(ARアトラクション+無人島散策)とされているので、合計で約3時間10分が必要です。遠方から参加するなら早めの便でハウステンボスを訪れるか、長崎での泊まりを織り込んだほうがよいですね。

ただ実際にハウステンボスと「ジュラシックアイランド」を往復した経験からお伝えすると、移動時間はなかなかオツなものです。まず船で40分揺られる経験自体がレアですし、「無人島」という非日常空間に侵入するという実感がいやが応にもわいてきます。道中で家族や友人、恋人とぜひ盛り上がっていきましょう。


舞台となる大村湾の無人島


不安定な船着場が無人島感を盛り上げます


8月中に大型船用の船着場が完成予定。それ以降は150人乗船可能な大型船が就航する予定です

なお当面は小型船で移動するので1回の最大プレイ人数は24人(12名/隻×2隻)となりますが、150人乗船可能な大型船の就航以降は、75人ずつが交代でプレイ可能となります。

ゲームの設定は、財宝が眠ると噂される無人島に太古に滅んだはずの恐竜が発見されたというもの。プレイヤーは恐竜退治に参加し、財宝を獲得するため、島の最奥部に挑むことになります。


無人島では探検隊の司令官のボブがお出迎え。ボブと隊員数名が探検隊に付き添います。ボブが握りこぶしを掲げたら「イエス、ボブ!」と叫ぶことを忘れずに!

ゲームの流れは索敵と戦闘の繰り返し。「ディノシューター」を受け取り、無人島中腹に登るとゲームの開始が告げられます。ARスコープには進むべき進行方向が表示されているので、それに従い進んでいくと、けたたましく警告音が鳴り響きます。ARスコープで見渡すと恐竜が出現しているので、そこから戦闘が始まります。


矢印が示す方向に恐竜を索敵に向かいます


恐竜と遭遇すると警告音が鳴り響きます

ここで重要なのが恐竜の種類。恐竜は12種類存在しておりランダムで登場しますが、肉食恐竜と草食恐竜の2種類に大きく分類されます。肉食恐竜は獰猛で襲いかかってきますが、草食恐竜は危害を加えてきません。肉食恐竜を倒せばスコアが加算されますが、草食恐竜を傷つければ逆に減点されます。瞬時の判断と正確な射撃が重要です。


肉食恐竜は黄色、草食恐竜は青色、怒っているときは赤色と照準の色が変化します


黄色の照準が表示されたら肉食恐竜。すかさず攻撃に移りましょう。なお左右の恐竜アイコンは、ほかにも恐竜が周囲にいることを示しています


赤色の照準が表示されるのは怒っている恐竜。プレイヤーに向かって突進してきます


青色の照準の草食恐竜を誤って撃つと減点されるので注意

ここでひとつTipsをお伝えしましょう。ほかのガンシューティングゲームと同様に本作でも「ヘッドショット」を決めたほうが、少ない弾数で効率的に敵を倒せます。遠くにいてヘッドショットを狙うのが難しければ、数発撃って恐竜を怒らせましょう。怒った恐竜はプレイヤーに突進してくるので、そこを落ち着いて仕留めるわけです。

弾数を使い切っても10秒経過すれば自動的にリロードされます。しかし、恐竜を倒すと弾が補充されるので、効率的に恐竜を倒していけば弾切れを起こさないことも可能。トリガーハッピーは禁物です。


恐竜から3回攻撃を受けると10秒間行動不能となります

さて実際に本アトラクションを体験した感想ですが、想像以上に拡張現実感がありました。ゴーグルを覗いているような不自然さを予想していたのですが、ARスコープを覗いているとそこに集中しているせいが、周囲の景色よりもARスコープの画面のほうがより強く目に飛び込んできます。あまりに夢中になって、方角がわからなくなってしまうぐらいの没入感があります。

また最終的に自分の順位がわかるのも燃える要素です。上位3名は司令官のボブから労いの言葉がかけられるので、狩りに励みましょう。多くは語りませんが、最後の、最後の、最後まで気を抜かないように。ほら、アイツが出るかも......しれ...な...。


恐竜に襲われるとARスコープの画面にヒビが入ります。これも拡張現実感の向上に一役買っていますね


こんな真剣な表情になったのは久しぶりです

散策コースには休憩スペースやハンモックなどのほか、SNS映えする動く恐竜も設置されています。約3時間10分という所要時間は長く聞こえますが、実際に体験するとあっという間に感じられること間違いなし。このほかにも「ザ・ヴァーチャル」や「リアル・モンスター・バトル」などAR、VRアトラクションが用意されているので、一泊二日など余裕のある日程で遊びに行くことをオススメします。と言うか一泊二日で取材に行くべきでしたよ。もう!


リアルなヴェロキラプトルとツーショット撮影をしてみてはいかがでしょう?

アトラクション概要

施設名:ジュラシックアイランド

場所:無人島(長島、長崎県西海市)

※島面積:約40,000平方m、島全周:1,200m、ハウステンボスからの直線距離:約6km

料金:2,100円(ハウステンボス-ジュラシックアイランド航路運賃含む)

※別途ハウステンボス入場チケットが必要

所要時間:約3時間10分(片道約40分、島での滞在時間1時間50分)

対象年齢:小学生以上(小学生未満は船の乗船も不可)

乗船人数:12名/隻×2隻、1日5便運航(季節により変動)※8月中に150人乗りの大型船が就航予定