―― イベントプロデューサーとはどんなお仕事なのでしょうか?
企画・アイディア出し、出演者へのオファー、そしてブッキング。さらに当日の司会進行まですべてをこなします。カルカルの場合だと、持ち込み企画はほぼなく、オリジナルです。これは他にはない特徴ですね。カルカルには7名のイベントプロデューサーがいます。社員、業務委託、アルバイトとさまざまですね。やりがいもありますが、そのぶん大変な仕事です。常にイベントプロデューサーは募集をしています。 

―― どんなときにイベントのアイディアを思いつくのですか?

机上の空論というのはなくて、実際に人に会ったり、場所に行ったり、新商品を試したりしたときに思いつく。そうしたことと「これやりたい」という考えが結びついて、さまざまなアイディアが生まれるんです。

―― イベントプロデューサーに必要なものは?
食材でも商品でも、はやり始めているものをかぎ分ける嗅覚は必要だと思います。世の中の半歩先を行くことを意識していますね。同時にスピード感も欠かせない。カルカルは月に30本以上イベントをしているので、それを管理できるスケジュール能力も求められます。

そして、人が気づかないものやありそうでなかったものに、どれだけ気づけるかも重要。さらに言えば、気づいていてもできないものをどれだけ実行できるか。しかも、それを世の中で真っ先にやらないと。二番手では意味がないですから。

―― 常に新しいもの、面白いものを求められるプレッシャーはありませんか?
プレッシャーはないけれど、自分の面白いと思うことをできないのはダメですね。自分に常にハッパをかけている感じかな。もちろん、こうしたことは一人ではできなくて、周りのスタッフやお客さんの協力があってこそのものだと思います。

―― 特に大変なところはどこでしょうか?
やはりお客さんにどうしたら満足してもらえるか? というところです。クライアントにも観客にも満足してもらわないといけない。一番大切なのは当日。ベストな状態で楽しんでもらうため、全体の構成や仕切り、雰囲気作りなど気を配っています。司会としてフロントに立っているので、失敗は許されない。でも、そうしたことを面には出さず盛り上げなくてはいけないですから……。何も考えていないようで、実はいろいろ考えているんです(笑)

でも、イベントをやるためにイベントをしているわけではないんです。僕はコミュニケーションを活性化するためにイベントをしているのであって、演出や場所、手法はなんでもいいと思っています。どうしたらよいイベントができるのか「逆算」していく。それから、なんでもやればいいというわけではなくて「引き算」も必要ですね。

―― どんな人がイベントプロデューサーに向いていますか?
まず人が好きであること。初対面の人とも話したり、盛り上がったり。さらには相手に合わせるコミュニケーション力が求められます。イベント中はリアルタイムでコミュニケーションを編集していくスキルが必須です。段取りの力だったり、仕切る力だったり。そして、何よりもエンタメ(楽しいこと)が好きであることですね。

―― どんなときが嬉しいですか?
お客さんの「楽しかった」という一言に尽きます。これくらいしか評価の基準はないけれど、この一言のためにすべてやってきているから。そういう意味では評価が分かりやすいですね。

―― 良いイベントとはどんなものだと思いますか?
登壇するひとたちも含めて、お客さんが満足するかどうかです。イベントは終わりがあるものだから結果はすごくシビアです。顔を見ればわかりますから。

―― 今後、こんなイベントをやりたいというのはありますか?