ピンクSL、若桜鉄道がお披露目 鳥取に広がるピンクスポット
「蒸気機関車」といえば「黒」のイメージかもしれませんが、それを大きく覆すものが、鳥取県の若桜鉄道に登場しました。
新たな「ピンクスポット」として
日本では、蒸気機関車の外装色として主に「黒」が使われてきました。そのため、「SLの色」といえば「黒」を思い浮かべる人が多いことでしょう。
2016年5月1日(日)、そうしたイメージに大きく反した蒸気機関車を、鳥取県内を走る第三セクターの若桜(わかさ)鉄道がお披露目しました。その色は「ピンク」。車輪部分までもその色に塗られています。
同社が若桜駅(鳥取県若桜町)構内で体験・展示運転に使っている蒸気機関車(C12形167号機)を、「新たなピンクスポット」としてピンク色に塗装したものです。
このたびピンク色になったC12形167号機は1938(昭和13)年に製造されたのち、長年にわたり「黒」を身にまとって国鉄線を走ってきましたが、1974(昭和49)年に引退。現在は若桜駅構内で、体験・展示運転に使われています。石炭の燃焼で発生させた蒸気ではなく圧搾空気を用いますが、その動く仕組みは基本的に同じです。
ピンクに染まる鳥取県
2013年6月9日、若桜鉄道と同じく鳥取県東部を走る第三セクター鉄道の智頭急行が、恋山形駅(鳥取県智頭町)を「ピンク」で装飾しました。名称に「恋」を含む日本で4つしかない駅であることから、智頭急行が地域活性化を目的に駅舎やベンチ、看板などをピンク色に塗装したものです。
この恋山形駅には「ハート形モニュメント」や「幸せの鐘」なども設置され、全国から多くの夫婦やカップルが来訪。若桜鉄道によると「恋愛のパワースポット」として鳥取県を代表する観光地になったといい、同県ではその後、カレーや醤油もピンク色になり、販売が行われています。
そうしたなか鳥取県の新たな「ピンクスポット」として、若桜鉄道の蒸気機関車も“ピンク化”された形です。5月1日(日)のお披露目式典には、平井伸治鳥取県知事も出席しました。
「『ピンクってなんだ』と言われるかもしれませんが、鳥取県はピンクのイメージ。冗談も本当にしてしまうのが鳥取県。これからも明るい山陰を築いていきたいです」(平井伸治鳥取県知事)
ピンク色になった蒸気機関車は5月8日(日)までの期間限定で、若桜駅構内において走行、また展示される予定。5月9日(月)以降は元の黒に戻されます。
