ラツィオにおけるウラジミール・ペトコビッチ監督の冒険が終わりを迎えるかもしれない。今季序盤戦が苦しい戦いとなり、補強が思うようにいかず、クラウディオ・ロティート会長との関係が悪化し(今季は内外で指揮官への批判が絶えない)、ペトコビッチ監督は辞任を考えているようだ。

ラツィオは公式声明で、辞任も解任も否定している。だが、ペトコビッチ監督がもはや疲れているとの噂は後を絶たない。20日のアタランタ戦で、ラツィオは1−2と敗北。今季はスーパーカップでユーヴェに敗れ、ローマとのダービーを落とし、8試合を終えて勝ち点11にとどまっている。昨季のような見事なサッカーを見せることもできていない。

だが何よりも、ライバルであり首位に立つローマと、勝ち点13差をつけられていることが大きい。昨季のコッパ・イタリア決勝で、ラツィオはローマとのダービーを制して優勝したが、そのときから両チームの運命は入れ替わってしまった。ラツィオでは騒動と危機が続き、ローマは絶好調だ。

ペトコビッチ監督が退任した場合の後任候補も、すでに名前が出てきている。最初に挙がるのは、現セルビア代表指揮官のシニシャ・ミハイロビッチ監督だ。サポーターから非常に愛され、フロントからも尊敬される人物である。

ミハイロビッチ監督はセルビアサッカー連盟と12月までの契約を結んでおり、2年の契約延長を話し合うことになっている。ワールドカップ予選を突破することはできなかったが、若手を起用した彼の仕事ぶりや、ここ最近のポジティブな結果から、セルビアサッカー連盟はミハイロビッチ監督と続ける考えだ。

だが、イタリアから良いオファーが届ければ、ミハイロビッチ監督もセルビアを離れることに納得するかもしれない。ラツィオは彼にとって、レッドスターやサンプドリア、インテルとともに「心のチーム」だ。決して逃すことのできないチャンスとなるだろう。

さらに、ミハイロビッチ監督はまだローマに住んでいるのだ。ラツィオは今のところ否定しているが、ペトコビッチ監督が疲れている一方で、ミハイロビッチ監督は準備を整えている。